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関連文化財群(11) 自然と向かい合った人々の努力の足跡
印刷用ページを表示する掲載日:2021年6月29日更新
概要
災害や干ばつ等自然の脅威に立ち向かうために行われた土木工事に関するもので、市内全域に分布します。
主な構成要素
郷之尾堤碑
文化12年(1815)、朝田の給領庄屋伊藤五兵衛親子が郷之尾堤の水不足を補うため、トンネルを掘って法満寺川から水を引いた功績を称え建立した。
野口陂碑
吉敷上東の庄屋小田平兵衛が、干ばつの被害に苦しむ農民を憂い、代官所に請い赤田の奥にある野口原に堤を築いた。その功績を後世に伝えるための碑。
椹野川修工記碑
椹野川の洪水災害対策のため明治17年(1884)から29年(1896)にわたって行われた、堆積土砂の浚渫、堤防・堰堤の改修、河道の部分的変更等の工事の経過を後世に伝えるために明治33年(1900)に建てられた。
島地下畑の用水
徳地地域の岡村幸四郎が島地下畑中にトンネルを掘って用水路を造り、田に水を引いた。工事は明治32年(1899)に始まり、明治34年(1901)年に完成した。
旧桂ヶ谷貯水池堰堤
大正12年(1923)に竣工した、上水道のための堰堤。大部分は石貼で、取水塔や堤体上部は煉瓦造として意匠にも配慮している。
江畑溜池堰堤
昭和5年(1930)に竣工した粗石コンクリート重力式ダムで、国内の灌漑用コンクリート重力式ダムとしては最も古いものである。