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菅内の芝居幕

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すげうちのしばいまく
菅内の芝居幕

文化財指定等状況

市指定

指定区分

有形民俗文化財

指定年月日

平成20年3月24日

種別

有形民俗文化財

時代(大分類)

近世

時代(小分類)

江戸

地域

大内

所在地

山口市春日町5番1号 山口市歴史民俗資料館(寄託)

概要

説明

 猩々図の幕1枚、菊花図の幕2枚、浪に鳥図の幕1枚である。
 猩々図の幕は、猩々が海中から酒甕を引き上げる様子を描いている。向かって左端に、「文化四丁卯九月九日 菅内村 氏子中 什物」、右端下部に落款がある。
 菊花図の幕には、猩々図と同じ落款と「壽福」の文字がある。
 浪に鳥図の幕は、菅内の日吉神社の春祭りや観音の10年ごとの開帳時に演じた芝居の舞台(臨時に設営)に掛けて用いたと見られる。芝居は近隣地域への慰問等としても行なわれた。
 猩々図・菊花図の幕は共に文化4年(1807)に製作されたと考えられる。保存状態がよく、製作された時代の雰囲気を損なうことなく現在にまで伝えている。補修されているが、そのことが芝居奉納に長年にわたり丁寧に用いてきた証拠であり、また村芝居の奉納・上演の実態をよく示している。

規模

〔猩々図の幕〕長さ約1260cm、高さ約260cmの大きな幕で、幅約33cmの布を8 枚繋いで作られている。
〔菊花図の幕〕幅約31cm、長さ約170cm の布6 枚を並べ暖簾状にしたものを1 枚1 幕のように改作している。さらに2 枚の幕を1 枚に縫い合わせている。全体は長さ約388cm、高さ約168cm。
〔浪に鳥図の幕〕長さ約463cm、高さ約175cm。幅約32.5cm、長さ約175cm の14 枚の布を上部で繋ぎ、暖簾状に仕上げたものである。

材質

木綿布製

製作年/建造年

文化4年(1807)