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洞春寺鐘楼門

印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月12日更新 <外部リンク>
とうしゅんじしょうろうもん
洞春寺鐘楼門

種別

有形文化財(建造物)

指定区分(1)

市指定

指定区分(2)

有形文化財

指定年月日

平成20年3月24日

時代(大分類)

近世

時代(小分類)

江戸

地域

大殿

所在地

山口市水の上町5番27号 洞春寺

概要

説明

 下層は通り抜けの門、上層は鐘楼で大梁に梵鐘が掛かっている。下層は桁行1間、梁間2間、上層は桁行1間、梁間1間である。各頭貫の中央部上に斗なし蟇股(かえるまた)があり、「一に三つ星」の毛利の家紋が彫られている。
 洞春寺は毛利元就の菩提寺で、元亀3年(1572)に安芸国吉田に創建されたが後に広島に移り、毛利氏の防長移封に伴い山口へ、慶長11年(1606)に萩に移った。幕末には毛利氏の山口移鎮に伴い再び山口に移った。現在の洞春寺の建物は、江戸時代には常栄寺であった。この常栄寺は宝永7年(1710)と文化11年(1814)に焼失している。
 鐘楼門の年代は正確には不明だが、手法や材の磨減、腐朽の状態から見て、文化の火災後の建物ではなく、宝永の火災後、江戸時代中期の建築と思われる。現在市内にはこの形式の江戸時代の鐘楼門が他になく、貴重な建造物である。

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