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豊臣秀吉供養塔

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とよとみひでよしくようとう
豊臣秀吉供養塔

文化財指定等状況

市指定

指定区分

有形文化財

指定年月日

平成15年3月18日

種別

有形文化財(建造物)

時代(大分類)

近世

時代(小分類)

安土桃山

地域

大殿

所在地

山口市天花二丁目12番1号 俊龍寺

概要

説明

 この供養塔は、凝灰岩製の五輪塔で、石組の基壇の上に二段の基壇石を置き、その上に積まれている。高さは142cmである。
 慶長3年(1598)豊臣秀吉の死没に際し、毛利輝元が家臣柳澤元政に命じて、山口の献珠院(けんじゅいん)を位牌所とし、供養塔を建立させたのがこの五輪塔といわれる。水輪の正面に「国泰寺殿雲山」、地輪に「俊龍大居士台霊」と彫られている。水輪の背面に「豊国大明神」、地輪の右側に「慶長三年八月十八日」、左側に「防州山口俊龍山献珠院安置」、後方側に「柳澤監物元政造立」とある。
 この豊臣秀吉供養塔は、歴史上著名人の石塔であるというばかりでなく、石造美術としても、桃山時代の形式をよく伝えている。特に法名の他、建立年月日や建立者名もあり、秀吉の死没と同時代に建立された供養塔が完全な形で残っている例は、全国的にみて他にないと思われる。位置は後世少し移動させたという。

製作年/建造年

慶長3年(1598)