本文
木造地蔵菩薩坐像 [万福寺]
もくぞうじぞうぼさつざぞう
文化財指定等状況
市指定
指定区分
有形文化財
指定年月日
平成14年3月25日
種別
有形文化財(美術工芸品)
美術工芸品の分類
彫刻
時代(大分類)
中世
時代(小分類)
室町
地域
大殿
所在地
山口市堂の前町1番22号 万福寺
概要
説明
「黒地蔵」とも呼ばれ、右手を頬に当て、右膝を立てて、左足を踏み下げる姿勢をとる。この姿勢は、延命地蔵菩薩がとるものであり、南北朝時代以降に見られるものである。のっぺりした面相に、頭部・体部がともに角張った箱を積み上げたようなぎこちない体型に、しのぎだった硬い衣紋表現などが特徴で、形式化が著しい作風である。
また、頭部内に墨書銘があり、天文19年(1550)大内義隆が願主となって制作されたことがわかる。銘文には、大内義隆のほかに、若君(義尊)、御袋(小槻伊治娘)、吉田興種、豪仁など義隆に関係のある人物の名もあり、晩年の義隆の動向を知る上でも、貴重な史料である。
また、頭部内に墨書銘があり、天文19年(1550)大内義隆が願主となって制作されたことがわかる。銘文には、大内義隆のほかに、若君(義尊)、御袋(小槻伊治娘)、吉田興種、豪仁など義隆に関係のある人物の名もあり、晩年の義隆の動向を知る上でも、貴重な史料である。
規模
像高116.0cm
材質
檜材
制作者等
作者は、「四條源朝臣大仏師法印覺継 六十七歳作之」とあり、京都等持院の足利義稙像を制作するなど、京都で活躍していた「覺」字を冠する院派系の仏師である。
製作年/建造年
天文19年(1550)
関連文化財群
今に息づく大内氏の歴史文化
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