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絹本着色両界曼荼羅図

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けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだらず
絹本着色両界曼荼羅図

文化財指定等状況

市指定

指定区分

有形文化財

指定年月日

平成10年2月21日

種別

有形文化財(美術工芸品)

美術工芸品の分類

絵画

時代(大分類)

中世

時代(小分類)

室町

地域

大内

所在地

山口市大内氷上四丁目16番10号 興隆寺

概要

説明

 この曼荼羅図は、室町時代中期の作と考えられ、上方に金剛界曼荼羅を、下方に胎蔵界曼荼羅を配した種子曼荼羅(文字曼荼羅)である。
 厚めの絹に金泥を交えた濃彩で図を描き、金剛界曼荼羅の理趣会、一印会、四印会の諸尊の種子、胎蔵界曼荼羅の中台八葉院の諸尊、虚空蔵院の金剛蔵王菩薩、虚空蔵菩薩、千手千眼菩薩の種子を金泥で、その他の諸尊の種子を墨で描いている。界線などには截金を用いている。
 『防長風土注進案』の興隆寺の項に、「胎金両界曼荼羅 1幅 両者不分明 大内教弘卿施入」とあり、この曼荼羅が該当すると思われるが、この記述が何に基づいているかは不明である。しかし、興隆寺は大内氏の氏寺であるため、大内氏13代当主教弘の寄進の可能性は多分にある。

規模

縦151.7cm、横63.4cm

関連文化財群

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