本文
木造獅子頭 附 納箱 [朝倉八幡宮]
もくぞうししがしら つけたり おさめばこ
文化財指定等状況
市指定
指定区分
有形文化財
指定年月日
平成8年2月15日
種別
有形文化財(美術工芸品)
美術工芸品の分類
彫刻
時代(大分類)
中世
時代(小分類)
室町
地域
湯田
所在地
山口市春日町8番2号 山口県立山口博物館(寄託)
概要
説明
上下顎の左右の奥に鉄環を打ち、短棒を通して連結し、太い眉を寄せ、眼を怒らせ、上下の歯牙を現した通常の獅子頭であるが、甲盛こうもりは少なく扁平で、鼻梁はおとなしく真直ぐにのび、鼻先を斜めに削ぐ形に特徴がある。特に上唇を左右に張り出し、その奥に小袋状の小突起を彫り出しているのは特徴的で、その作風は南北朝の獅子頭の基準作である。
銘文によれば、永和3年(1377)に、多々良氏の女が大願主となり、大金が彫刻して朝倉八幡宮に奉納したことがわかる。作者の大金は、おそらく山口在住の仏師と思われる。また、天文6年(1537)に塗師ぬし助左右衛門が修理している。さらに、納箱の墨書によれば、この獅子頭は江戸時代の間、祭事等に使用してきたが、宝暦10年(1760)に氏子中から新しい獅子頭が寄進されたので、この獅子頭は神宝となったと書かれている。
銘文によれば、永和3年(1377)に、多々良氏の女が大願主となり、大金が彫刻して朝倉八幡宮に奉納したことがわかる。作者の大金は、おそらく山口在住の仏師と思われる。また、天文6年(1537)に塗師ぬし助左右衛門が修理している。さらに、納箱の墨書によれば、この獅子頭は江戸時代の間、祭事等に使用してきたが、宝暦10年(1760)に氏子中から新しい獅子頭が寄進されたので、この獅子頭は神宝となったと書かれている。
規模
総奥行43.1cm、幅36.5cm、鼻先の高さ20.9cm
材質
(頭部・下顎部とも)檜材の竪一材
製作年/建造年
永和3年(1377)
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