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木造随身倚像 附 木造狛犬 [嘉川八幡宮]

印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月12日更新 <外部リンク>
もくぞうずいしんいぞう つけたり もくぞうこまいぬ
木造随身倚像附木造狛犬

種別

有形文化財(美術工芸品)

美術工芸品の分類

彫刻

指定区分(1)

市指定

指定区分(2)

有形文化財

指定年月日

昭和57年3月2日(追加指定 平成19年3月7日)

時代(大分類)

中世

時代(小分類)

室町

地域

嘉川

所在地

山口市嘉川2282番地 嘉川八幡宮

概要

説明

 両像とも楠材の一木造(いちぼくづく)りで、像高は阿形が122.3cm、吽形が122.6cm である。冠から腰下までを竪一材から彫り出し、両部の耳前で割り、内刳(うちぐ)りを施し、眼には玉眼を入れている。膝から沓までは竪一材で彫り出し、躰部は矧ぎ寄せをしている。現在彩色が残っているが、後世の補修である。阿形の背板の墨書に「佛師氏頼山口住人 賀河八幡宮客人 同コマ狗彩色旦那中野村助三郎弘治二丙辰十月十五日開眼畢」とあり、弘治2年(1556)室町時代後期の作である。
 木造狛犬の阿形と吽形はともに檜材の一木造りで、彩色は紙貼り白土下地の上に施しているが、すべて後補である。この狛犬には銘文などは全くないが、同時に完成したと思われる木造随身像の阿形背板に墨書銘に狛犬と一緒に彩色がされたと書かれているため、狛犬の作者も随身の作者「山口住人佛師氏頼」と見てよいであろう。
 嘉川八幡宮についての由緒など詳しいことは分らないが、社伝によると天平勝宝3 年(751)宇佐八幡宮から勧請されたものという。

制作者等

山口住人佛師氏頼

製作年/建造年

弘治2年(1556)