トップページ > 地域 > 大殿 > 国清寺一切経蔵の礎石

本文

国清寺一切経蔵の礎石

印刷用ページを表示する掲載日:2021年7月12日更新 <外部リンク>
こくしょうじいっさいきょうぞうのそせき
国清寺一切経蔵の礎石

種別

有形文化財(美術工芸品)

美術工芸品の分類

歴史資料

指定区分(1)

市指定

指定区分(2)

有形文化財

指定年月日

平成19年12月7日

地域

大殿

所在地

山口市水の上町5番27号 洞春寺

概要

説明

 国清寺の経蔵内に造られた輪蔵の中心柱の礎石である。中央が深く盃状に削られ、穴の端から中央部に向けてY字形に溝が刻まれている。
 現在の洞春寺の境内には、もともと大内氏第26代当主大内盛見の菩提寺である国清寺が建立されていた。礎石があった場所には国清寺の経蔵が建てられ、大内氏によって高麗版一切経が保管されていたが、慶長7年(1602)に毛利輝元により園城寺(滋賀県大津市)に寄進された。
 礎石は昭和15年(1940)、この地を開墾している時に発見された。発見場所が古くから経蔵跡と呼ばれていたことや、昭和4年(1929)に園城寺の経蔵の天井裏板から発見された墨書から、この経蔵の輪蔵の礎石であると考えられる。
 礎石は国清寺の経蔵が現在の洞春寺に所在したことを物語る貴重な歴史資料である。なお、滋賀県大津市の園城寺にある経蔵は国指定の重要文化財となっている。

規模

高さ43cm、幅192cm、奥行145cm

材質

安山岩の自然石

関連文化財群

今に息づく大内氏の歴史文化