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木造地蔵菩薩坐像 [万福寺]

印刷用ページを表示する掲載日:2021年9月1日更新 <外部リンク>
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木造地蔵菩薩坐像 [万福寺]

種別

有形文化財(美術工芸品)

美術工芸品の分類

彫刻

指定区分(1)

市指定

指定区分(2)

有形文化財

指定年月日

平成14年3月25日

時代(大分類)

中世

時代(小分類)

室町

地域

大殿

所在地

山口市堂の前町1番22号 万福寺

概要

説明

「黒地蔵」とも呼ばれ、右手を頬に当て、右膝を立てて、左足を踏み下げる姿勢をとる。この姿勢は、延命地蔵菩薩がとるものであり、南北朝時代以降に見られるものである。のっぺりした面相に、頭部・体部がともに角張った箱を積み上げたようなぎこちない体型に、しのぎだった硬い衣紋表現などが特徴で、形式化が著しい作風である。
また、頭部内に墨書銘があり、天文19年(1550)大内義隆が願主となって制作されたことがわかる。銘文には、大内義隆のほかに、若君(義尊)、御袋(小槻伊治娘)、吉田興種、豪仁など義隆に関係のある人物の名もあり、晩年の義隆の動向を知る上でも、貴重な史料である。

規模

像高116.0cm

材質

檜材

制作者等

作者は、「四條源朝臣大仏師法印覺継 六十七歳作之」とあり、京都等持院の足利義稙像を制作するなど、京都で活躍していた「覺」字を冠する院派系の仏師である。

製作年/建造年

天文19年(1550)

関連文化財群

今に息づく大内氏の歴史文化