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木造地蔵菩薩立像 [禅昌寺]

印刷用ページを表示する掲載日:2021年9月24日更新 <外部リンク>
もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう
木造地蔵菩薩立像

種別

有形文化財(美術工芸品)

美術工芸品の分類

彫刻

指定区分(1)

市指定

指定区分(2)

有形文化財

指定年月日

平成10年2月21日

時代(大分類)

中世

時代(小分類)

鎌倉

地域

小鯖

所在地

山口市下小鯖1170番地 禅昌寺

概要

説明

 右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠を持つ一般的な地蔵菩薩立像であるが、ふっくらした理知的に整った面貌、特に前腹・左袖・背面のゆったりとした流れるような曲線の衣紋は美しく、洗練された彫技を見せている。三道下の力強い首枘の割り矧ぎ、頭躰部を前後二材矧ぎとし、荒いノミ目で大きく内刳りする木寄せは確実で、製作は鎌倉時代中期以前に遡るものと思われる。この地方では数少ない都振りを示す優作として貴重である。
 禅昌寺の創建は、寺伝によれば応永3年(1396)とある。本像は鎌倉時代の作と見られるので、同寺が創建される以前から当地方に奉祀されていたものが移されたと考えられるが、その伝来については不明である。

規模

像高149.8cm、台座の総高20.4cm