国の方針により、令和7年4月1日から帯状疱疹ワクチンが予防接種法上の定期接種に位置付けられることが決定しました。
令和7年度の対象者の方には、令和7年4月18日(金曜日)にハガキをお送りします。
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経支配領域に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水泡が出現する病気です。
合併症の一つに、皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。帯状疱疹は、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
令和7年4月1日
次のいずれかに該当する方で、過去に帯状疱疹ワクチン任意接種を受けていないまたは完了していない方
(過去に帯状疱疹ワクチン任意接種を受けている方については原則対象外ですが、医師と相談の上、接種の必要があると認められた場合は対象となります。)
※「医療依頼証兼生活保護費受給証」を提示された生活保護受給中の方及び「中国残留邦人等支援給付等の支援決定がされている者であることを証明する本人確認証」を提示された中国残留邦人の方は無料
山口市内実施医療機関一覧(令和7年4月25日時点) [PDFファイル/272KB]
以下の2種類があります。
生ワクチンと組換えワクチンとでは、接種回数や方法、スケジュール、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なりますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
生ワクチン |
組換えワクチン (帯状疱疹ワクチン) |
|
---|---|---|
接種回数(接種方法) | 1回(皮下に接種) |
2回(筋肉内に接種) |
接種スケジュール | ー |
通常、2か月以上の間隔をおいて2回接種 ※ |
接種できない方 |
病気や治療によって免疫が低下している方は、接種できません。 |
免疫の状態に関わらず、接種可能です。 |
接種に注意が必要な方 |
輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上おいて接種してください。 |
筋肉内に接種するため、血小板減少症や凝固障がいを有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。 |
※…病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。
生ワクチン (水痘ワクチン) |
組換えワクチン (帯状疱疹ワクチン) |
|
---|---|---|
接種後1年時点 | 6割程度の予防効果 | 9割以上の予防効果 |
接種後5年時点 | 4割程度の予防効果 | 9割程度の予防効果 |
接種後10年時点 | ー | 7割程度の予防効果 |
合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、乾燥弱毒生水痘ワクチンは6割程度、乾燥組換え帯状疱疹ワクチンは9割以上と報告されています。
主な副反応の発現割合 | 生ワクチン (水痘ワクチン) |
組換えワクチン (帯状疱疹ワクチン) |
---|---|---|
70%以上 | ー | 疼痛* |
30%以上 | 発赤* | 発赤*、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感*・熱感*・腫脹*・疼痛*・硬結* | 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛 |
詳細は「予防接種健康被害救済制度について(山口市)」をご覧ください。