終活(しゅうかつ)とは、「人生の終わりについて考え、備える活動」のことです。
人は、いつ、どうなるか、わかりません。そのときに備え、自分自身の気持ちを整理しておくとともに、残された自分の人生や家族との時間を充実したものにするための前向きな活動であるのと同時に、残された家族の負担を軽減するための活動でもあります。
終活で取り組む内容や情報としては、医療や介護の希望、財産の整理整頓、相続の準備や遺言書の作成、最期を迎えられる際の連絡先の確認、葬儀やお墓の準備などが考えられます。
チラシ「終活、考えてみませんか?」 [PDFファイル/804KB]
終活を始めるきっかけ作りとしていただけるよう、エンディングノートを作成しました。
配布を希望される市民の方に無料配布いたしますので、ご活用ください。
配布場所は、山口市成年後見センター(山口市役所山口総合支所1階 高齢福祉課内)です。
※配布数に限りがあるため、おひとり一冊です。
エンディングノートとは、自身に万が一のことが起こったときに備え、医療や介護、財産情報などあらかじめ家族や周りの人に伝えたいことを書き留めておくものです。
これまでの人生を振り返り、家族や大切な方々に残したいメッセージなどを記載することもできます。
なお、エンディングノートは、遺言書とは異なり、法的効力はありません。そのため、相続など法的効力が必要な事柄に関しては、別に遺言書の作成が必要です。
エンディングノートを活用する利点として、次のことが考えられます。
(1)本人が考えておくべき事柄について、把握することができます。
(2)病気や認知症など何らかの理由により自身の意思を伝えられなくなったとき、介護や終末期医療、亡くなった後のことなどについて自分らしい選択と希望を伝えることができます。
(3)自身に万が一のことが起こったとき、戸惑う家族の負担を軽減でき、安心させることができます。
(4)家族や大切な方とのコミュニケーション手段の一つとして活用できます。
最初から、すべての項目について、完璧に書くのは大変です。
まずは、書けるところや、書いておきたいところからスタートしましょう。
少しずつ書き進めていくことがおすすめです。
時間が経てば、気持ちは変わることもあります。
すでに記入したところも、ときどきは振り返って見てみましょう。
このノートは、何度でも書き換えることができます。
ページごとに記入した日を書く欄がありますので、書き直した際は記入日もあわせて修正しましょう。
いつでも修正できるように、鉛筆で記入することをおすすめします。
せっかく、家族やまわりの人に伝えたいことや残したいメッセージなどを記載されるのですから、万が一のときに見てもらえるよう、エンディングノートのことを大切な人に伝えておきましょう。
ただし、エンディングノートには個人情報が記入されていますので、ノートは安全な場所に保管しておき、保管場所を伝えるのは信頼できる人にしましょう。
山口市成年後見センターでは、身寄りがなく、将来を不安に感じておられる方のご相談もお受けしています。
お気軽に、ご相談ください。
〒753-8650 山口市亀山町2番1号 山口総合支所 1階(高齢福祉課内)
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