法定福利費を内訳明示した請負代金内訳書について
社会保険加入対策の更なる推進のため、令和5年10月1日以降に契約する建設工事については、契約後に法定福利費を内訳明示した請負代金内訳書の提出をお願いすることとしました。
対象工事
山口市が発注する全ての建設工事
施行期日
令和5年10月1日以降に契約を締結する工事から適用
明示する法定福利費
- 建設工事の直接的な作業に従事する現場労働者に係る社会保険料の事業主負担分
- 対象となる社会保険 健康保険、厚生年金保険及び雇用保険
法定福利費の算出方法
(1)基本的な算出方法
- 法定福利費 = 労務費総額 × 法定保険料率
労務費を賃金とみなして、それに各保険の保険料率を乗じて算出。
(2)労務費の算出が困難な場合
- 法定福利費 = 工事費 × 工事費当たりの平均的な法定福利費の割合
- 法定福利費 = 工事数量 × 数量当たりの平均的な法定福利費
過去の工事実績から、平均的な法定福利費の割合や数量当たりの法定福利費を算出し、それを工事費又は数量に乗じて算出。
(3)下請業者から提出された見積書等を活用する場合
- 法定福利費 = (下請Aの法定福利費) + (下請Bの法定福利費) + …
下請業者から提出された見積書等に内訳明示された法定福利費の額を合算して算出。
(4)その他
個々の社会保険の法定福利費を算出できない場合は、社会保険の種類毎に明示せず、まとめて明示することでも差し支えありません。
工事費目(直接工事費、現場管理費等)毎に法定福利費を内訳明示せず、請負代金総額に対して内訳明示することで差し支えありません。
(5)算出にあたって(参考HP)
国土交通省ホームページに法定福利費の算出方法等が示されていますので、参考にしてください。
「法定福利費を内訳明示した見積書の作成手順」
https://www.mlit.go.jp/common/001090440.pdf<外部リンク><外部リンク>
「法定福利費を内訳明示した見積書の作成手順(簡易版)」
https://www.mlit.go.jp/common/001203247.pdf<外部リンク><外部リンク>
(参考)専門工事業団体が作成した標準見積書
各団体が作成した標準見積書<外部リンク><外部リンク>
請負代金内訳書の提出
契約締結後、5日以内に工事担当課に提出してください。
様式は任意とします。入札時に提出した工事費内訳書を活用することも可能ですが、法定福利費が明示されている必要があります。その場合も再度、請負代金内訳書として提出してください。
法定福利費を内訳明示した請負代金内訳書の記載例(参考) [PDFファイル/53KB]
請負代金内訳書の確認
提出された請負代金内訳書の法定福利費と、山口市が積算した法定福利費概算額を比較し、法定福利費の割合が著しく低い場合は、記載の確認を行う場合があります。
なお、山口市が積算した法定福利費概算額については、入札情報公開システムの「入札・見積結果情報閲覧」に掲載します。