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ごみ処理の歴史とリサイクルの必要性

印刷ページ表示 更新日:2026年2月27日更新 <外部リンク>

ごみ処理の歴史

 ごみ処理をしなかったら、どういった問題が起きるのでしょうか。
 これは、過去に人類が経験してきたことであり、ごみ処理の歴史を学べば答えがわかります。
 現在のごみ処理システムは、過去のごみ問題に対応する形で構築されてきたものなのです。

縄文時代

 集落に住むようになった人々は、貝殻などのごみを捨てるための一定のごみ捨て場(貝塚)を定め、ごみを居住空間から遠ざける生活を送っていました。

江戸時代

 ごみは自然に還りやすい生ごみが中心で、川や空き地に捨てられていましたが、人口が増加した江戸や大阪では問題となっていたため、幕府がごみ捨て場を指定するようになりました。一方、し尿のリサイクル(堆肥利用)をはじめ、回収・修理・再生の専門業による循環型社会がかたちづくられており、欧州の状況に比べると江戸の町は清潔であったようです。

明治時代

 開国により、コレラやペストなどの伝染病が蔓延し、水道の整備、し尿やごみの処理が重要となってきました。明治33年には汚物掃除法が制定され、それまで民間で行われていたごみ処理は行政の管理下に置かれ、ごみ処理行政の形が作られていきました。また、ごみはなるべく焼却することとされましたが、当時はほとんどが野焼きでした。

戦後の復興期

 太平洋戦争が終わり、復興に伴う都市への人口集中によってごみが急増し、焼却処理が追い付かずにハエや蚊の大量発生や伝染病の拡大等の問題が生じていました。昭和29年には清掃法が制定され、市町村に対して国と都道府県が財政的・技術的援助を行うこと、住民に対して市町村への協力義務を課すことなどが定められ、ごみ焼却施設や収集車両の導入が進んでいきました。

高度成長期

 工業の急激な発達により公害が発生し、水俣病や四日市ぜんそくなどの公害病が大きな社会問題となりました。また、経済成長に伴いごみも増大し、焼却時に高熱を発して炉を傷め、有害ガスも発生するプラスチックごみの問題も発生しました。市町村の処理能力では処理が追い付かなくなったため、昭和45年には廃棄物処理法が制定され、産業廃棄物の区分を設けて事業者自らが処理を行う仕組みと厳しい処理基準が定められました。

平成以降

 ペットボトルをはじめとした使い捨て製品が普及し、大量生産・大量消費がますます進んでごみが増大していく中で、埋立処分場が不足してきたため、ごみをリサイクルする「循環型社会」への転換が求められることとなりました。平成10年代から各種リサイクル法が順次制定され、リサイクルと分別収集が進んでいきました。

リサイクルの必要性

埋立処分場の不足

 リサイクルを行わないと大量のごみを埋め立てることになります。焼却処分は優れた処理方法ですが、ごみを燃やしても1割は灰として残ります。埋立処分場の建設は、土地の確保や周辺住民の理解を得ることが大変で、大きな困難を伴います。なるべくリサイクルを行って埋立ごみを減らし、今ある埋立処分場を長く使っていくことが重要です。

天然資源の節約

 いちから製品を作る場合に比べて リサイクル素材を活用して製品を作れば、限りある天然資源を節約することができます。また、石油やレアアースなどの多くの資源を輸入に頼っている日本では、世界情勢や外交問題等により、資源の供給量や価格が不安定となります。経済安全保障の観点からも、リサイクルを推進することが重要です。

混ぜればごみ、分ければ資源

 リサイクルは素材ごとに処理を行う必要があるため、リサイクルにはごみの分別が必要不可欠です。
 自治体が定めている分別ルールを守って、ごみを捨てましょう。

分別排出ルールとリサイクルの流れ

 下記リンク先には、分別排出ルールとリサイクル処理の流れが紹介されている1分間動画が掲載されています。なぜ分別が必要かを理解すれば、分別の手間を苦に感じなくなります。ぜひご覧ください。

1分間動画辞典(公益財団法人日本容器包装リサイクル協会)<外部リンク>