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令和2年度人権学習講座13開催報告「高齢者の問題」

印刷ページ表示 更新日:2020年10月23日更新 <外部リンク>

 市では、幅広い人権課題に対する正しい理解と人権意識の高揚を図るため、今年度12回の人権学習講座を開催しています。
 10月15日(木曜日)に、人権学習講座13を阿東地域交流センターにおいて開催しました。「高齢者の問題」という演題で、講師に田中マキ子先生(山口県立大学 副学長)をお迎えし、当日28名の方の受講がありました。

講座の様子1

 最初に高齢者の課題として、介護難民について説明がありました。介護難民とは介護が必要な「要介護者」に認定されているにもかかわらず、施設に入所できないだけでなく、家庭においても適切な介護サービスを受けられない65歳以上の高齢者を指すそうです。
 介護難民が増える理由の一つに、高齢者の増加があげられる。内閣府の「高齢社会白書(平成28年版)」によると、日本の総人口は減少しているのにもかかわらず、65歳以上の人口は年々増加。今後も高齢化が進むのは確実で、2025年には人口の約3割、2060年には約4割を65歳以上が占めると予測されています。
 次に認知症への様々なケア方法として、「バリデーション」について事例をあげて具体的にお話をされました。バリデーション(Validation)とは、認知症高齢者とのコミュニケーション法で感情に焦点をあてることで、その意味は、
1, 認知症の症状が進行し、仮に植物状態になったとしても、「感情」は残る。
2, 認知症を抱えて生きるということは山ほどマイナス感情を呈して生きざるを得ない。マイナス感情を吐き出させていく。
  真の共感を目指し、認知症患者の「人生の未解決課題」への解決への奮闘を支援することが重要。具体事例については、講座の資料を添付していますので、ご参照ください。
 そして健康寿命の実態について紹介されました。2019年(厚生労働省のまとめ)に100歳以上の高齢者は7万1274人。人口10万人当たりの都道府県別100歳以上の高齢者数は、山口県は79.64人で全国では6番目に多く、改めて驚かされました。ところで、健康寿命とは、日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し自立した生活ができる生存期間のこと。健康とは自治体や国によっても定義が違うが、日本では要介護認定を受けていないことを健康とする例が多い。また、健康寿命とはゼロ歳からの健康である期間を示すことから、若年で死亡した場合は影響が大きい。2017年の日本人の健康寿命は男性が72歳、女性が76歳だそうです。

講座の様子2

 最後に、「高齢社会における生き方」として、                                                     相手をどのように思いはかるか                                                         自分を大切にし、相手も大切にする
一人ひとり、個性豊かな多くの人が、明るく・前向きに生活すること                                                  以上のことを挙げられ、受講者も共感し元気をいただきました。

講座配布資料 [PDFファイル/12.17MB]
  

 

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