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令和2年度人権学習講座7開催報告「いじめ問題の対応と未然防止にむけて-人権感覚を養う教育を-」

印刷ページ表示 更新日:2020年8月25日更新 <外部リンク>

 市では、幅広い人権課題に対する正しい理解と人権意識の高揚を図るため、今年度12回の人権学習講座を開講しています。

 7月30日(木曜日)に、人権学習講座7を宮野地域交流センターにおいて開催しました。「いじめ問題の対応と未然防止にむけて-人権感覚を養う教育を-」という演題で、講師に大石由起子先生(山口県立大学社会福祉学部 准教授)をお迎えし、当日21名の方の受講がありました。                                                                

講座の様子1

 最初に現代のいじめの特徴について5つ挙げられました。

1 日常生活の延長上の出来事からはじまって、犯罪行為まで及ぶ。                                   2 いじめる側の、加害意識の希薄化。                                                      3 可視化の低下(教師や親から見えにくい)。                                                4 いじめの集合化(いじめる側が多数、いじめられる側が少数)。                                     5 スティグマ(烙印、いじめの口実として貼られるレッテル)の拡大。

 次にいじめへの対応のポイントについて具体的な説明があり、受講者も真剣に聞き入っていました。そのポイントを大きく4つに分けて紹介します。

1 大人の側に、いじめを見抜く視点を養う。 

(1)けんかといじめの区別の視点・・・けんかは、動物の攻撃行動と似ている。いじめは、優劣(力の優位性の決着)がついたところから始まる。                                                                   (2)あそびといじめの区別の視点・・・仲間集団の中でのいじめは、遊びを装ったものが多い。

2 被害者の心理を理解した上でリジリエンス(外傷体験から心の回復のための復元力)を高める関りを!

(1)被害者は、「自分が悪いから」、「弱いから」、「情けないから」といった罪悪感や屈辱感で抑うつ的になっていることが多い。→対応:いじめという行為が、不当で卑怯な行為だという認識を持たせる。

3 加害者の動機に迫る介入を! 

(1)加害者は、いじめようとする本当の動機を隠し攻撃していることを正当化することがある。→対応:偽装や正当化を毅然とした態度で粉砕する(力が求められる)。                                                     (2)本当の動機とは・・・憂さ晴らし→対応:行為は毅然とした態度で指導。力の誇示→対応:大人の側の力による支配の見直し、逆に放任されて天狗になっている場合には、父性的な指導を。嫉妬→対応:加害者側に、嫉妬や「うらやましい」という思いがあることを自覚させる。その上で、健全な自尊心をどう育むか(教育の課題)。

4 加害者側・被害者側を同席させて、謝らせる場を持つことが、うまくいく時とうまくいかない時がある。

 以上のような、いじめの対応について心理学的見地から系統立てて分析されていたので、とても分かりやすく傾聴できました。 

講座の様子2

 受講者のアンケートには、「いじめを深く考えた事がなかったが、感じる心は誰も持っているので、気づいたら声かけをする。声かけは大切だと強く思った。」 「気になった時に声をかけることがとっても大事というメッセージがすごく心に響きました。家庭内、地域の中、職場他いろんな場面でアンテナをはって心がけていきたいと思いました。」などのご感想をいただきました。

講座配布資料 [PDFファイル/324KB]

 

 

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