令和7年度人権学習講座開催報告(5月~7月開催分)
山口市では、幅広い人権課題に対する正しい理解と人権意識の高揚を図るため、年間12回の人権学習講座を開講しています。
令和7年度人権学習講座開催報告をいたします。全講座会場とオンライン(ZOOM)でのハイブリッド開催としました。
これから開講される講座もあります。受講していただき、様々な人権課題について考えてみませんか。
みなさんの積極的なご参加をお待ちしています。
演 題 | 性の多様性への正しい理解と人権 |
開催月日 | 5月22日(木曜日)午後1時30分~午後3時30分 |
開催場所 | 小郡地域交流センター |
講 師 | 金子 法子 氏 医療法人いぶき会針間産婦人科 院長 田中 愛生 氏 田中ゲイ企画 |
参加者数 | 34名 |
講座内容 |
性の多様性に関する一般的な知識について、及び性の多様性について理解を深め、一人ひとりの違いを認めていくことや当事者の声に寄り添うことの大切さを学びました。 |
演 題 | ヤングケアラーの現状と支援 |
開催月日 | 5月27日(火曜日)午後1時30分~午後3時30分 |
開催場所 | 小鯖地域交流センター |
講 師 | 牛島 豊広 氏 周南公立大学人間健康科学部福祉学科 准教授 |
参加者数 | 35名 |
講座内容 | ヤングケアラーと呼ばれるのはどのような子どもなのか、そして置かれている現状や背景についてお話いただきました。ヤングケアラー当時者は周囲に相談したり、支援を求めたりする意識が乏しいため、地域住民がヤングケアラーの存在に気づき、必要としている支援に携わる関係機関へつなぐことの大切さが分かりました。 受講者からの感想には「地域住民として気にかけることくらいしかないが、関係機関につなげていくことが大切であることが分かった。」「家族のそれぞれが皆幸せになるために、各機関での話し合いや連携も必要と思った。」「ヤングケアラー よく聞く言葉だが気づく難しさがよく分かった。」等々の感想をいただきました。 |
演 題 | 子どもを取り巻くネット社会 |
開催月日 | 6月12日(木曜日)午後1時30分~午後3時30分 |
開催場所 | 鋳銭司地域交流センター |
講 師 | 辻岡 博之 氏 やまぐち総合教育支援センター ネットアドバイザー |
参加者数 | 30名 |
講座内容 | ICT(情報通信技術)社会における子どもの現状やインターネット、SNSを利用する上で子どもたちに気をつけさせたいことについて学びました。フェイクニュースに惑わされたりインターネットに関するトラブルにならないよう、知識を身に付けて、自分で考えて判断する力を養うこと、情報を見極める「ファクトチェック」の重要さを感じました。 受講者からは、「ICTの未来:子どもたちに期待することの項目が大変興味深く大切な視点での学びだった。中・高校生と保護者一緒の講座を各学校が実施したら、健やかな子どもたちの成長の一助となると思う。」「インターネット利用が当たり前になった今、モラルを考えて行動することの重要性を感じた。自分自身がいつ、加害者にでも被害者にでもなりうると感じた。利用方法を今一度考えなおしたい。」等々の感想をいただきました。 |
演 題 | いじめ問題の対応と未然防止にむけて ー人権感覚を養う教育をー |
開催月日 | 6月26日(木曜日)午後1時30分~午後3時30分 |
開催場所 | 湯田地域交流センター |
講 師 | 大石 由起子 氏 山口県公認心理師協会 |
参加者数 | 32名 |
講座内容 | 現代のいじめの特徴やいじめへの対応のポイントをお話いただきました。また、大人がいじめを見抜く視点を養い、いじりやからかいが気になる子に対して『大丈夫?』と声かけをすることの重要さや、子どもたちに自分の行動が誰かの人権を侵害していないか考えさせることの大切さを学びました。 受講者からの感想には、「いじめに直面した時の、親の関わり方、接し方が分かった。子どもの話を真剣に聴くこと、軽く受けとめないこと、気にかけていようと思う。」「色々な生い立ち、住環境の中で色々な人間がいると様々な問題が起こるのも仕方ないが、『いじめ』という言葉がない世の中になると良い。」「事例等含めてわかりやすかった。当事者に対してまずは傾聴して、寄り添うことしかできないが、対応の方法、一歩踏み込んで関わることなどとても参考になった。」等々の感想をいただきました。 |
演 題 | 外国人市民から見た山口市での暮らし |
開催月日 | 7月3日(木曜日)午後1時30分~午後3時30分 |
開催場所 | 吉敷地域交流センター |
講 師 | ヘマ・ガルベス・ルイス 氏 山口市国際交流員 |
参加者数 | 39名 |
講座内容 | 外国人住民は「言葉の壁」だけでなく、「制度の壁」や交流や相談できる人がいない「心の壁」など様々な壁に直面していることをお話いただきました。その上で、日本語に不慣れな方にも分かりやすいように、普段使っている言葉を相手にも伝わるように配慮した「やさしい日本語」について考えました。 受講者からの感想には、「外国の方も日本に来て、たくさんの壁があることを知った。山口市に来た外国の方に対しても、よくわかる言葉を使いたい」「外国人と対話するとなると、つい英語になりがちだが、日本語でも工夫すれば良いのかと意外だった」等々の感想をいただきました。 |
演 題 | 子どもの権利をまもるために~子どもとおとなのいい関係~ |
開催月日 | 7月22日(火曜日)午後1時30分~午後3時30分 |
開催場所 | 大内地域交流センター |
講 師 | 福田 みのり 氏 山陽小野田市立山口東京理科大学 共通教育センター 准教授 |
参加者数 | 28名 |
講座内容 |
子どもの権利に関する法令や子どもの人権を守るためにおとなが配慮しなければならないことについて詳しくお話いただき、子どもは自分に影響を与えるすべての事柄について、自由に自分の意見を表明する権利があること、子どもに関わるすべての活動において、子どもの最善の利益をまず考えなければならないこと等、学びました。 |
演題 | 講師 |
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日本におけるハンセン病政策の変遷と人権について |
佐々木 耕治 氏 山口県教育庁人権教育課 教育調整監 |
発達障がい児の理解と支援~全ての子どもたちが健やかに成長するために~ |
須藤 邦彦 氏 山口大学教育学部 特別支援教育教室 准教授 |
認知症を抱えた人と共生する社会のために |
兼行 浩史 氏 山口県立こころの医療センター 院長 |
地域や家庭内でのハラスメント防止のために |
五百川 篤子 氏 いおがわ社会保険労務士事務所 代表 |
障害者差別解消法と合理的配慮 |
近藤 鉄浩 氏 宇部フロンティア大学 短期大学部 副学長 |
さまざまな人権問題 |
伊川 利通 氏 山口市人権教育推進委員 |