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令和6年度人権学習講座開催報告

印刷ページ表示 更新日:2025年1月16日更新 <外部リンク>

 山口市では、幅広い人権課題に対する正しい理解と人権意識の高揚を図るため、年間12回の人権学習講座を開講しています。

 令和6年度人権学習講座開催報告をいたします。全講座会場とオンライン(ZOOM)でのハイブリッド開催としました。

 令和7年度も人権学習講座を開催する予定です。

 受講していただき、様々な人権課題について考えてみませんか。

 みなさんの積極的なご参加をお待ちしています。

講座1
演  題 子どもを取り巻くネット社会
開催月日 5月23日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 大内地域交流センター
講  師 辻岡 博之 氏 やまぐち総合教育支援センター ネットアドバイザー
参加者数 23名
講座内容

 「子どもを取り巻くネット社会」というテーマで講演いただき、これからの情報モラル教育は、デジタル技術を使いこなして、社会参加や責任ある行動も考えるということや、知識を身に付けて、判断する力を養うことの重要さについて学びました。
 受講者からは「中学生の孫に関連して大変参考になる講座で、家族で話し合える、いいきっかけができた。世の中の進み様に驚いた。」「多くの資料を見せて頂きながらの話がとても分かりやすかった。大人がアップデートしなければ、という指摘が印象に残った。」「インターネットやICTを活用した教育は効率的な授業ができ、幅広い活用方法があって今後益々活用の機会が増えていくと思う。その一方で、インターネット上にあげた情報が悪用されたり、個人を特定されたり、誹謗中傷、犯罪への関与など、子どもがインターネットによる被害を受けない環境づくりはとても重要だと思う。」「子ども自身が危険を回避できるスキルを身に着けることが大変重要だと考えており、親に対する教育はもちろんだが、学校等でも子どもへの授業をしっかり実施してほしい。」等々の感想をいただきました。

講座2
演  題 障害者差別解消法と合理的配慮
開催月日 5月28日(火)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 秋穂地域交流センター
講  師 近藤 鉄浩 氏 宇部フロンティア大学 短期大学部 副学長
参加者数 32名
講座内容  「障害者差別解消法と合理的配慮」というテーマで講演いただき、障がいのある方が日常生活または社会生活を営む上で障壁となっていることは何かを知り、どう障壁を取り除いていくか、また対話することの重要性について学びました。
 受講者からは、「発達障がいの子どもに関わっており、その子どもたちが平等に学びのスタートラインにつく環境を整えていくことの必要性を強く感じた。その子どもたちがわがままを言っているのではなく、困っているのだと捉え、障壁を取り除いていきたい。」「『優しさ』『思いやり』と言う言葉ではすませない」と言う言葉には、強い意志が込められているなと感じた。「聞こえの良い言葉」だけで終わらない世の中を作っていかなければならない時期が来たのだと思った。」「身近に障がい者差別かも知れないと思える事案がふと頭に浮かび、まずは自分の意識改革から始め、問題に向き合おうと強く思った。」等々の感想をいただきました。
講座3
演  題 認知症を抱えた人と共生する社会のために
開催月日 6月7日(金)午後2時~午後3時40分
開催場所 阿東地域交流センター 篠生分館
講  師 兼行 浩史 氏 山口県立こころの医療センター 院長
参加者数 35名
講座内容  「認知症を抱えた人と共生する社会のために」というテーマで講演いただき、認知症をきたす原因疾患で根本的な治療が困難な疾患にアルツハイマー型認知症があり、それが全体の7割を占めているという実態に驚きました。受講者も、家族に認知症を抱えている方や高齢の方が多く、認知症の予防と正しい知識について理解を深めることができました。
 受講者からは、「漠然と懐いていた認知症について、今回の講座を受講して、理解することができた。」「今後、認知症は避けて通れないものであることから、共生していくことについて、もう一度考えてみたいと思った。」「認知症を自分のこととして学ぶことができた。民生委員としての活動に活かしていきたい。」「認知症は、頭で理解できても実際の行動・言動を見るとなかなか受け入れられない時がある。」等々の感想をいただきました。
講座4
演  題 外国人市民から見た山口市での暮らし
開催月日 6月21日(金)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 宮野地域交流センター
講  師 ヘマ・ガルベス・ルイス 氏 山口市国際交流員
参加者数 36名
講座内容  「外国人市民から見た山口市での暮らし」というテーマで講演いただき、外国人住民が直面する様々な問題に触れ、日本語に不慣れな方にも分かるように配慮された「やさしい日本語」について学びました。
 受講者からは、「ヘマ先生の日本語がお上手で、今日の講座の内容が分かりやすく、参加者も一緒に話し、考え、やさしい日本語を具体的に学べたので良かった。」「仕事で外国籍の方と接する機会があり、その方との場面を振り返りながら今日の講座に参加した。やさしい日本語、目から鱗でした!今度また外国の方と接する機会があれば、今日のことを思い出しながら話をしたいと思う。」等々の感想をいただきました。
講座5
演  題 日本におけるハンセン病政策の変遷と人権について
開催月日 7月11日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 嘉川地域交流センター
講  師 佐々木 耕治 氏 山口県教育庁人権教育課 教育調整監
参加者数 32名
講座内容  「日本におけるハンセン病政策の変遷と人権について」というテーマで講演いただき、ハンセン病元患者に対する差別や偏見には胸が締め付けられる思いがし、ハンセン病に対する正しい知識と理解の大切さを理解することができました。
 受講者からは、「らい病予防法が廃止された1996年は高校生だった。1999年の大学生の時に社会学の授業で『知らなかった世代の責任』として学んだことを覚えている。知識が全くないことも一つの責任問題だとその当時から自分の考えとして持っている。」「人権問題を考えるにおいて、相手の置かれている状況を理解し知識を得ること、間違っていることは勇気を出して自分の考えを改めることが必要だと思った。」「元ハンセン病患者さんの療養所生活は本当に苦しい、悲しい生活だったこと、心が痛んだ。」等々の感想をいただきました。
講座6
演  題 いじめ問題の対応と未然防止にむけてー人権感覚を養う教育をー
開催月日 7月25日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 大殿地域交流センター
講  師 大石 由起子 氏 山口県立大学社会福祉学部 准教授
参加者数 50名
講座内容  「いじめ問題の対応と未然防止にむけてー人権感覚を養う教育をー」というテーマで講演いただき、“いじり”という言葉が広がっていく状況について、「力の弱い子を、見下した上での“いじり”は、いじめの始まり!」等、いじめについて理解を深めました。
 受講者からは、「いじめの対応のポイントを子どもたち、周りの大人(親、教員、地域の人皆)それぞれが知識として持っておく必要があると思う。」「子どもも大人も気づく力(観察力)を身につけたい。」「「共感力」がいじめ問題の解消へのカギとなっているように感じる。そもそも、学校にはこれに対応できる状況ではないように思う。カウンセラーの人員を増やし、社会全体の意識が向上してほしい。」「お手本になる大人が増えるといいなと感じる。現在は、ストッパーの存在、観察力、共感力、加害者の心の動きに迫る介入が欠けていると思う。」「今、中学生の保護者です。今回の講座を経て、子どもとまたゆっくり話してみたいと思う。」等々の感想をいただきました。
講座7
演  題 終活について
開催月日 8月8日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 阿知須地域交流センター
講  師 五百川 篤子 氏 いおがわ社会保険労務士事務所 代表
参加者数 52名
講座内容  「終活について」というテーマで講演いただき、「終活をデザインする(自分らしい、豊かな人生とは)」ということについて、理解を深めました。
 受講者からは「これからの人生が幸せであるために、自分と向き合い、じっくり家族とも話し合いたいと思った。人に迷惑をかけたくないから、早めの準備を…と思っていたが、最期は必ず人に託さなければならないことが分かり、日々周りの人に優しく接したいと思った。」「終活=『自分らしく生きる』を考える!!に気付かされた。“ただの片付け”ではないということが分かった。」「成年後見制度や民事信託などの内容はゆっくり時間をかけて聞きたかった。」等々の感想をいただきました。
講座8
演  題 ‟ともに生きる”を考える ~特別支援教育の視点から~
開催月日 8月22日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 湯田地域交流センター
講  師 江田 良市 氏 山口市立大海小学校 校長
参加者数 43名
講座内容

 「“ともに生きる”を考える ~特別支援教育の視点から~」というテーマで講演いただき、神戸金史さんの障がいを持つ息子さんへ宛てた手紙の紹介などを通じて、障がい者が抱える困難さへの理解について学びました。
 受講者からは「神戸さんの話はとても胸が痛くなった。障がいのある子の親の私も同じように感じたり、思ったりしたからだ。うまく表現できない感情を神戸さんに代弁してもらったように思った。」「新聞社へ来た読者の手紙には、何とも言えないいきどおりを感じた。私だったら何と返事するだろう。冷静に対処できるだろうかと考えさせられた。」「インクルーシブなど言葉は知られてきていると思うが、一番知って欲しい人など(直接関わる人ではなく、その外部で見る人など)に言葉だけでなく実情が伝われば良いと思う。」「学校現場では『理解のない保護者』『障がい受容のできない保護者』とよく話題になるが、それはこちら側がレッテルを貼っているだけなのかもしれないとドキッとした。本当に『理解のない保護者なのか?』の「視点を忘れずにこれからの仕事にあたりたいと思った。」「子どもの権利というものに対して日常に疑問を感じることがあって、この度のセミナーに参加した。誰に対してもその人の立場に立って考えられる物差し、心の余裕をもって対話することを心がけたいと感じた。」等々の感想をいただきました。

講座9
演  題 ヤングケアラーの現状と支援
開催月日 9月12日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 小郡地域交流センター
講  師 牛島 豊広 氏 周南公立大学人間健康科学部福祉学科 准教授
参加者数 37名
講座内容  「ヤングケアラーの現状と支援」というテーマで講演いただき、ヤングケアラーを支える視点として、子どもの言葉に耳と心を傾け、アンテナを張り単一機関だけの支援から関係機関が連携した支援に移行することが大切ということを学びました。
 受講者からは「ヤングケアラーの子どもは、自分が該当していると思っていない場合が多いと聞いたことがあるので、当事者の子どもたちにもしかしたら自分もそうかも…と知ってもらう機会があればいいと思った。」「過度なケアを行っていることで、ヤングケアラ-が将来に渡って学業や友人関係、就職などへの影響から負の連鎖を招いていることが理解できた。子どものSOSに気づく大人でありたい。」「知識として理解を深めることが出来た。次回は具体的な事案の動画等を取り入れたヤングケアラ―に関わっている方々の生の声を直接聞いてみたいと思った。」等々の感想をいただきました。
講座10
演  題 性の多様性への正しい理解と人権
開催月日 10月3日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 大歳地域交流センター
講  師

金子 法子 氏 医療法人いぶき会針間産婦人科 院長

田中 愛生 氏 田中ゲイ企画

参加者数 30名
講座内容  「性の多様性への正しい理解と人権」というテーマで講演いただき、性の多様性に関する一般的な知識について、及び性の多様性について理解を深め、多様性を認めることの大切さを学びました。
 受講者からは、「直接話を聞くことができて大変充実した時間だった。一人ひとりの違いを認めていくことその当事者の声に寄り添い続けて考え続けていくことが大切だと思った。当事者もそれぞれ一人ひとり違うこと、そして誰も人それぞれ違うことを受け入れ認め合える社会になっていくことを望む。その違いを認められるセンサーを磨いていきたい。」「自分たちの若い頃は、ここまで色々な人たちのことを考えたことはなかったが、時代の変化と共に皆と共生していくために、考えていく必要性を感じた。」「映画やテレビや書籍等で知識を得て来たことを改めて当事者や関係者の方々のお話を聞くことで学ぶと『多様性』だとか『人権』と銘打つことなく誰もが自然に共に暮らせる世界になったらいいとより願うようになった。」等々の感想をいただきました。
講座11
演  題 検察庁における犯罪被害者支援と社会復帰支援
開催月日 10月24日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 陶地域交流センター
講  師

黒木 伸一 氏 山口地方検察庁 検察広報官

飯田 浩之 氏 山口地方検察庁 首席捜査官

参加者数 20名
講座内容

 「検察庁における犯罪被害者支援と社会復帰支援」というテーマで講演いただき、検察庁の業務内容や役割についてと、地方検察庁には犯罪被害者等によりきめ細かな配慮を行うため、「被害者支援員」が配置されていることなどを学びました。
 受講者からは「検察庁の業務、役割について初めて知ることができた。犯罪被害者支援の具体的な内容についても知る良い機会となった。」「精神科病院で心理士をしているが、犯罪被害者や社会復帰支援に少し関わることがある。今日は、制度について全体的な話が聞けてよく分かった。被害者が生じないために、また、被害を受けた方が十分支援を受けられるよう国全体で動いていることは有難い。」「具体的な話が聞けて良かった。いろんな犯罪がある時、支援は難しいと感じた。」等々の感想をいただきました。

講座12
演  題 同和問題に学ぶ ー会えてよかったー
開催月日 11月14日(木)午後1時30分~午後3時30分
開催場所 仁保地域交流センター
講  師 伊川 利通 氏 山口市人権教育推進委員
参加者数 32名
講座内容  「同和問題に学ぶ ―会えてよかった―」というテーマで講演いただき、「人はなぜ差別をしてしまうのか」ということを同和問題を切り口に学びました。
 受講者からは「同和教育時代の経験を基に、人として問題にどう向き合い未来志向としてどう解決していくのかという心のあり方を学んだ。やはり絶えず学び続けることが大事だと改めて思った。」「題目にあるように『同和問題に学ぶ』という視点が大変勉強になった。」「人権教育はちがいを認める視点であるが、ちがいを作り出すまずさについては着目できていないという話にはっとさせられた。」「いろいろな話の中で、新しい見方に気づかされた。」「昭和30年の時、小学生だった。差別もなく過ごしたが、社会に出ると中には色メガネで見る人もいた。」等々の感想をいただきました。

 

講座写真

【講座3 認知症を抱えた人と共生する社会のために:阿東地域交流センター 篠生分館】

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