第26回中原中也賞贈呈式を開催しました
4月29日(中原中也の生誕日)から延期としておりました第26回中原中也賞贈呈式は、新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑み、11月6日(土曜日)に東京都千代田区の都市センターホテルにて、無観客により開催いたしました。
選考委員代表の佐々木幹郎委員からは、「非常に滑らかな言葉で、普通ならある程度読めば、言葉の先に何があるかわかるが、小島さんの詩は先が読めないところが面白い」と講評がありました。
また、市長代理として、お祝いのメッセージを代読した交流創造部の増田肇部長からは、「新型コロナウイルス感染症の影響により贈呈式の日程が延期となるとともに、無観客という形にはなったが、こうしてお祝いの日を迎えられて嬉しい。小島さんにはこの賞をさらなる飛躍の一歩として、今後も素晴らしい作品を生み出してほしい」とお祝いと激励の言葉を伝えました。
受賞者の小島日和さんは、「詩を書き始めた頃、中原中也の詩を読んでいた。その名前の付いた賞を頂けると決まり、最初は戸惑いと不安を感じていたが、選考委員の先生方の選評を拝読し、自分の詩を誰かに読んでもらえることはこんなにもうれしいことかと、ようやく喜びを感じることができた。支えてくださったすべての方に感謝したい」と受賞のあいさつをされました。
正賞の中原中也ブロンズ像贈呈の様子(左から交流創造部増田部長、小島さん)
このほかに、山口萩焼の陶板と副賞の100万円が贈呈されました。
受賞者と選考委員の記念写真(左から、荒川洋治委員、佐々木幹郎委員、高橋源一郎委員、小島さん、井坂洋子委員、蜂飼耳委員)