令和6年7月11日(木曜日)、山口市消防本部は、飲食店で男性が喉に物を詰まらせた救急事案において、迅速で的確な救命処置を実施された方に対し、感謝状を贈呈しました。
感謝状を贈呈されたのは、藤井俊年さん、森永康治さん、焼肉みほり峠山口店の従業員である宮本和貴さん、的場春花さんの4人です。
本事案は、令和6年6月6日(木曜日)、焼肉みほり峠山口店内において、食事中の70歳代男性が喉に物を詰まらせて倒れたところ、その場に居合わせた4人により、119番通報、ハイムリック法(※)による異物除去、胸骨圧迫(心臓マッサージ)による救命処置等が連携して実施されたものです。男性は、救急隊が到着した後に意識が回復し、病院到着時には発語が可能な状態となり、現在は退院されています。
感謝状贈呈にあたり、酒井消防長は「この度の事案では、迅速な119番通報、救急隊が到着するまでの間、異物除去の実施や効果的で絶え間ない胸骨圧迫による救命処置の実施等、救命の連鎖が途切れることなく実施された。皆さんの勇気ある行動によって、一人の尊い命を救うことができたことに深く感謝するとともに、今後の救命講習の中で模範的な事例として紹介していきたい」と感謝の意を述べました。
異物除去、胸骨圧迫を実施した藤井さんは「搬送後の容態を心配していたが、回復したと聞き、非常に安堵している」と、森永さんは「過去に救命講習を受講した経験があり、習った通りできたか不安だったが、無事に退院されたと聞いて安心した」と述べられました。また、同様に異物除去、胸骨圧迫を実施された宮本さんは、当時を振り返り「とっさに動くことができたのは奇跡。とにかく助かってよかったという思い」と述べられました。
山口市消防本部では、定期的に救命講習を実施しています。詳細は下記の関連リンクをご覧ください。
※ハイムリック法は、腹部突き上げ法とも言われ、異物で上気道が閉塞されて窒息しかけている方に対して行われる応急処置。みぞおち部分を締め上げ、肺から息が漏れ出ようとする流れをつくり、喉に詰まった異物の除去する手段。
関連リンク
救命講習のご案内(https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/101/4255.html)
記念撮影の様子(前列中央左が森永さん、中央が藤井さん、中央右が宮本さん)
※的場さんは欠席。
感謝状贈呈の様子
消防総務課 Tel 083-932-2600