平成29年5月25日(木曜日) 11時から12時
山口総合支所 市政記者室
本市では、人口減少が著しい地域において移住者を受入れるための「空き家バンク制度」の運用や、移住希望者が事前に田舎暮らしを体験できる「お試し暮らし住宅」を整備するなど、空き家を活用した移住定住の促進や新たな担い手による地域の活性化に資する取組を進めております。
一方、全国では、外国人や移住希望者を対象にしたゲストハウスや、地域の魅力を活かしたコミュニティカフェなどで見られるように、個人や団体が独自に企画し情報を発信して運営されているコミュニケーションの場が、新たな交流を生み出し、そこでの様々な出会いを通して、利用者がその地域の人や自然の魅力を感じ、移住に結びついているという事例も出てきているところです。
そこで、個人や団体のこうした動きを、活性化する試みとして、本市にあります空き家を活用して新たな交流を創り出すアイデアを市内外から募集する「空き家活用コンペティション事業」を実施します。また、この事業は単にアイデアを募集するものではなく、優秀なアイデア2点については、内容を実現するための必要な経費の3分の2、最大150万円を助成するものです。
この事業によって新たな空き家の活用モデルが提案され、市民の皆様に、空き家について改めて考えていただくきっかけとなりますとともに、空き家が新たな交流の場となり域内外の人々がともに集い、本市の魅力が発信される場となることを期待し支援いたすものでございます。
この度、山口県外から山口県央連携都市圏域への移住を希望されている方に対しまして、移住前に、圏域での就職活動や起業・創業前の準備、並びに住宅の下見を行うために、一定期間、本市に滞在する際に利用する賃貸住宅の家賃等の一部を補助する「山口市UJIターン長期滞在サポート補助金制度」を制定いたしました。
この制度は、県外、特に東京など首都圏におられる移住希望者が、事前に「仕事」や「住宅」を探される際に、何度も往復されたり、宿泊施設に長期間滞在するなどといった身体的、経済的な負担を軽減することで、本圏域への来訪者を誘致し移住の促進に結び付けることを目的にしています。
また、本事業は、平成29年3月30日に結んだ「山口県央連携都市圏域」の連携協約に基づき推進する30の取組のうち、「移住・定住の促進」の一環として行うものでございまして、本市のこの事業によって市内で借りられた長期滞在できる賃貸住宅を拠点として、山口県央連携都市圏域である本市、宇部市、萩市、防府市、美祢市、山陽小野田市、島根県の津和野町の6市1町における活動を支援いたすものでございます。
本市におきましては、来年、平成30年に明治維新150年の節目を迎えるにあたりまして、あらためて市内に数多くございます幕末維新に関連する地域の歴史資源や、ゆかりの地につきまして、さまざまな角度から光を当てながら、本市固有の歴史ストーリーとして共有、発信し、さらには次の世代へ引き継いでいく取り組みを進めております。
こうした取り組みの一つといたしまして、平成27年には、市内各所に残る幕末維新ゆかりの史跡を紹介する『山口市 幕末維新史跡ガイドブック』を発刊いたしたところでございまして、多くの方に御利用いただいているところです。
この度は、このガイドブックの第2弾といたしまして、幕末維新期の歴史解説書でございます『幕末維新がわかる本 山口市版』を発刊いたしたものでございます。
本書の特色といたしましては、記述の範囲を幕藩体制が揺らぎ始めました江戸時代後期の文化・文政期から、西南戦争で士族の反乱が終結する明治10年までといたしておりますが、市民の皆様に興味を持っていただけますよう、当時の長州藩や現在の山口市域からの視点に重きを置きながら、歴史の流れを記述いたしております。
また、イラストや写真に加えまして図解やコラムを多く盛り込み、解りやすく楽しく学べる入門書として作成いたしております。
販売につきましては、価格が1冊500円(税込)で、6月1日(木曜日)から取り扱いを開始いたします。販売場所は、市文化交流課や歴史民俗資料館、小郡文化資料館など、市の機関や関係施設等になります。
また、前回のガイドブックの販売に当たりまして、書店での販売に関します声を多くお寄せいただきましたことから、この度、株式会社文栄堂様と生活協同組合コープやまぐち様に御協力をいただきまして、文栄堂本店、山口大学前店、ゆめタウン店、サンパークあじす店並びに宮脇書店湯田ブックセンターの5店舗におきまして、2つのガイドブックの販売を、お取り扱いいただくことになりました。なお、詳細につきましては、別紙リーフレットを御覧ください。
本市といたしましては、市民をはじめ多くの皆様に、この入門書を手に取っていただき、本市と幕末維新との関係について、興味と理解を深めていただきますとともに、明治維新150年への機運に更なる弾みをつけ、今後の歴史資源を活用したまちづくりに生かしてまいりたいと考えております。
市では、住まう誇り、訪れる喜びに満ちた、より魅力ある景観の形成を目指しておりまして、その一環として、市民の皆様や事業者の皆様の、景観づくりへの意識の醸成や意欲の向上につなげていただくことを目的といたしまして、「山口市景観賞」を実施しております。
これまで、過去3回にわたり、「景観写真コンテスト」を実施してまいったところでございますが、この度、初めての取組といたしまして、「景観優良建築物表彰」と「景観優良広告物表彰」を実施いたしました。
第4回山口市景観賞の表彰建築物について、発表させていただきます。
まず、「景観優良建築物表彰」でございますが、「一般建築物部門」「歴史的建築物部門」「公共建築物部門」の3部門ございます。
はじめに、「一般建築物部門」でございます。全部で10件の応募がございまして、山口市景観審議会による選考の結果、最優秀賞として、新山口駅南の小郡平成町の「はあと保育園」を選定いたしました。また、優秀賞として、「山口サビエル記念聖堂」を選定いたしました。
次に、「歴史的建築物部門」でございます。こちらは、1件の応募のみでございまして、選考の結果、優秀賞として、中心商店街にございます「和楽の咲都」を選定いたしました。
最後に、「公共建築物部門」でございます。こちらには最優秀賞、優秀賞というものはなく、優良公共建築物として、19件の応募の中から、審査員からの評価が高かった「新山口駅南北自由通路」「山口情報芸術センター」「山口市菜香亭」「旧中川家住宅」の4件を選定いたしました。
なお、「景観優良広告物表彰」でございますが、こちらは、2件の応募がございましたが、選考の結果、最優秀賞、優秀賞ともに「該当なし」といたしました。
この度の審査におきましては、建築物としての素晴らしさはもちろんですが、周辺の景観との調和や模範性に重点を置いた評価となっておりますところが、純粋な建築賞とは異なるところでございます。
近年、本市において順調に企業誘致が進む中、平成27年度に、新たな産業団地を整備することについて方針決定をいたし、昨年度、具体的な整備地を選定するための適地調査を実施いたしたところでございます。調査は、市内の5地域8箇所を対象に行いましたが、当該調査結果を踏まえ、このたび、市として新たな産業団地の整備地を決定いたしましたので、その概要について御報告させていただきます。
まず、整備場所でございますが、市内鋳銭司2361番地ほかということで、山口県消防学校の北東に位置する一帯となります。この場所に決定した理由は、用地取得等、現実的に産業団地の整備を行うことが可能な場所のうち、最も評価が高い場所である、こうした理由によるものでございます。
当該エリアにつきましては、多くを市の保有する山林が占めておりますほか、山陽自動車道の山口南インターチェンジや国道2号に近接するなど、交通利便性が高い区域でもございます。したがいまして、今後、円滑に整備事業を進めることが見込めるほか、県内に進出を検討される企業にとりましても魅力的な産業団地となるものと考えているところでございます。
本市におきましては、平成27年度に策定いたしました「山口市まち・ひと・しごと創生総合戦略」のもと、「山口に住んでみたい、住み続けたい」と実感していただける定住実現都市づくりを進めております。こうした「定住実現都市づくり」を進めていく上におきましては、働く場の確保が何よりも重要でございます。
本市といたしましては、地元中小企業や起業創業への支援、また、農林水産業の振興等を図ってまいりますほか、企業誘致につきましても、引き続き積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
これにより、若者をはじめ、いろいろな世代の皆様にとって生き生きと働くことができる、こうした多種多様な雇用の場を創出してまいりたいと考えております。
「空き家×交流」空き家活用コンペティション事業の募集開始について [PDFファイル/236KB]
山口市UJIターン長期滞在サポート補助金について [PDFファイル/484KB]
「幕末維新がわかる本 山口市版」の発行について [PDFファイル/4.87MB]