令和7年9月30日(月曜日)11時から12時
山口市役所本庁舎(山口総合支所)庁議室
まず、はじめに、「山口県央消防指令センターの業務開始について」申し上げます。
令和7年11月1日(土曜日)から、本市、萩市及び防府市の3市によります消防通信指令業務の共同運用を「山口県央消防指令センター」において開始いたします。
このたびの共同運用につきましては、令和元年度に山口県央連携都市圏域内の本市と萩市、防府市の3市の枠組みにより、消防通信指令業務の共同運用を進めてまいりますことを確認いたし、令和3年度に基本事項に関する協定を締結いたしまして、山口市役所本庁舎(山口総合支所)5階に整備を進めてきたものでございます。
「山口県央消防指令センター」が管轄いたしますのは、山口市消防本部、阿武町を含む萩市消防本部、防府市消防本部のエリアとなり、3消防本部の管轄規模は、人口約34万人、面積約2千平方キロメートルで、いずれも県内最大規模でございます。
この指令センターでの業務開始によりまして、これまで各消防本部が個別に受け付けておりました年間約2万9千件の119番通報が一元化され、速やかな相互応援などが可能となり、複雑多様化する消防需要に迅速かつ広域的に対応することが可能となるものでございます。
また、このたび導入いたします新たな指令システムでは、通報者のスマートフォンを介して傷病者や現場の状況を確認することができる「Live(ライブ)119(イチイチキュー)」、音声による通報内容を会話形式で視覚化することができる「音声認識システム」など、最新の機能を導入いたし、管轄エリアの皆様への適切な対応が実現できるものでございます。
現在、指令管制の中枢を担う消防通信指令システムの主要な部分の整備は概ね完了いたしておりまして、各装置や機器の接続試験など、最終的な調整を行っているところでございます。
各市の119番回線につきましては、11月1日からの共同運用開始に向け、10月21日から、本市、防府市、萩市の順番で切り替え作業を行いまして、指令センターに段階的に業務を移行いたします。
業務開始に先立ちまして、10月6日(月曜日)には、山口県知事をはじめ、関係者の皆様をお招きし、開所式を開催いたします。
なお、式典終了後には、関係者や報道機関の皆様を対象に指令センターの見学や模擬訓練などを披露する予定といたしております。
本市といたしましては、引き続き、消防体制の充実・強化を図り、市民の皆様の安全・安心の確保に努めてまいります。
次に、「『大内氏がわかる絵本 五重塔のひみつ』の発刊について」申し上げます。
本市では、先人が積み重ねてこられました様々な歴史・文化を有しており、郷土への愛着の醸成やまちの魅力の向上に資する主要な歴史文化資源を、広く市内外へ情報発信をしてまいったところでございます。
中でも、大内氏は、室町・戦国時代に山口を本拠地として活躍した西国一の大名でございまして、明や朝鮮との交易による繁栄を背景に、京都に匹敵する華やかな文化を開花させるなど、本市の礎を築いてまいりましたが、その歴史について、本市の子どもたちにもっと身近に感じてもらいたいと考えておりました。
そこで、国宝「瑠璃光寺五重塔」の約70年ぶりとなる檜皮葺屋根の全面葺き替えを契機といたしまして、未来を担う子どもたちに、大内氏の歴史や文化について、楽しみながら知ってもらい、故郷への誇りや愛着を育んでもらいたいという思いから、このたび、大内氏と大内文化の魅力を伝える絵本『大内氏がわかる絵本 五重塔のひみつ』を本市において制作し、明日、10月1日(水曜日)から市内14カ所で販売を開始いたします。
また、二学期にあわせまして、山口市立の全小学校と山口大学教育学部附属山口小学校におきましては、各図書室に計32冊、4年生以上の各学級に計178冊、合計210冊を配架いたし、子どもたちの学びの一助として活用していくこととしております。
なお、この絵本は、すでに好評をいただいております『大内氏がわかる本』シリーズの入門編、興亡編、文化交流編の3部作に続き新たに制作したものでございます。
3部作では、大内氏の歴史をより深く、そして多角的に掘り下げてまいりましたが、今回は、温かみのあるイラストと分かりやすい言葉で、物語性豊かに大内氏の魅力を描いております。この絵本が、子どもたちがシリーズを読むきっかけとなりますとともに、保護者などと一緒に大内氏や山口の歴史を学ぶ懸け橋となりますことを期待いたしております。
次に、「まちなかウォーカブル社会実験の実施について」申し上げます。
本市では、令和3年度から、中心市街地とその周辺を対象エリアといたしまして、公共空間等を活用した「居心地が良く歩きたくなるまち」を形成する「まちなかウォーカブル」の推進に取り組んでいるところでございます。
対象エリアである中心市街地とその周辺には、公共空間や民有地のオープンスペース等が数多くございますので、こうした場所を居心地がよく、ゆっくりと滞在できる居場所として活用し、また、こうした滞在空間を結ぶ歩行者動線を歩きやすい通りとすることで、対象エリア全体を市民の皆様が休日などに御家族や友人などと訪れ、街を歩いて楽しんでいただける場所としてまいりたいと考えております。
このたび、社会実験を実施いたします、一の坂川交通交流広場は、令和5年5月に「山口駅通り」や「どうもん広場」と一体となって社会実験を実施いたしました場所でございまして、その際には多くの方に訪れていただき、一の坂川交通交流広場が周辺の中心商店街ゾーンや亀山周辺ゾーン、大内文化ゾーンへとつながるまち全体の周遊の拠点としての可能性を感じたところでございます。
こうしたことから、今回、既存施設と広場空間の日常的な活用を目的といたしまして、官民連携により、「KAMEYAMA PARK FRONT(カメヤマパークフロント)」と称し、社会実験を実施することといたしました。
実施期間は、令和7年10月4日(土曜日)から26日(日曜日)までの約3週間を予定いたしておりまして、内容は、10時から17時の時間帯におきましては、広場東側にございます既存施設において、弁当や総菜、飲み物、オリジナルグッズの販売を行います。また、広場におきまして利用可能なアウトドアやピクニックグッズのレンタルも行いますので、気軽に訪れていただき、ピクニック等を楽しんでいただければと存じます。
さらに、17時から20時の時間帯におきましては、広場内に設置いたします屋台において、飲み物と軽食の提供を行います。
本市といたしましては、こうした取組を通じまして、エリア全体の回遊性の促進を図ってまいりますとともに、一の坂川交通交流広場が周辺の各ゾーンをつなぐハブ機能となり、まち全体に人の流れを生み出し、中心市街地の活性化と更なる価値の向上につながることを期待いたしております。
山口県央消防指令センターの業務開始について [PDFファイル/304KB]
山口県央消防指令センターの業務開始について(参考資料) [PDFファイル/808KB]
『大内氏がわかる絵本 五重塔のひみつ』の発刊について [PDFファイル/458KB]
『大内氏がわかる絵本 五重塔のひみつ』の発刊について(参考資料) [PDFファイル/701KB]