ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 記者会見 > 令和7年5月定例記者会見を開催しました

令和7年5月定例記者会見を開催しました

印刷ページ表示更新日:2025年6月5日更新 <外部リンク>

令和7年5月定例記者会見を開催しました

 

会見の様子

 

会見の様子

 

 

日時

令和7年5月28日(水曜日)11時から12時

会場

山口市役所本庁舎(山口総合支所)庁議室

発表内容

 

5歳児健康診査について

 まず、はじめに「5歳児健康診査について」申し上げます。
 本市では、これまで公費による健康診査として、乳児は1か月・3か月・7か月健康診査、幼児は1歳児、1歳6か月児、3歳児健康診査を行ってまいりました。この度、安心して子育てができる環境の充実を図るため、生まれてから就学までの切れ目のない健康診査が行えるよう、6月から新たに5歳児全員を対象とした、公費による健康診査を開始いたします。
 受診方法につきましては、本市から今年度5歳を迎える対象のお子さまに順次、受診票を郵送いたし、かかりつけの小児科などの医療機関を受診していただく「個別受診方式」といたしております。
 健康診査の内容といたしましては、身体計測、発達や生活習慣および子育てに関する問診、医師による診察などを行い、健診の結果、支援が必要と判断されたお子さまや、幼稚園や保育所での生活に心配ごとのあるお子さまなどには、お子さまの状況に応じた相談先の御紹介や、心理士や教育関係者が参画する相談の場への御紹介等につなげてまいります。
 5歳児は言語の理解能力や社会性が高まり、幼稚園や保育所などの集団生活においても成長が著しく、個々の発達の特性が認知されやすい時期でございます。また、就学まで1年以上の期間があり、お子さまに合わせた支援を早期に検討できる時期でもございます。
 このような大切な時期の健康診査を受診していただくことは、お子さまの成長・発達を確認し、育児の不安を解消する機会となりますとともに、支援が必要なお子さまには早期に必要な支援につなげることができますことから、子育て家庭が安心して育児ができるよう、取り組んでまいりたいと考えております。

 

第12回山口市景観賞「景観写真コンテスト」の受賞作品の発表について

 次に、第12回山口市景観賞「景観写真コンテスト」の受賞作品の発表について、申し上げます。
 御案内のとおり、本市におきましては、県内最大の市域を有しており、まちなかの「都市景観」をはじめ、脈々と受け継がれてきた「歴史・文化」や、人々の営みから育てられた「まちなみ景観」、さらには、緑豊かな森林や瀬戸内海を望む「自然景観」や「田園風景」などといった多くの景観に恵まれております。
 本市では、こうした豊かな景観を本市の財産として将来に渡って保全するとともに、良好な景観形成の推進や、市民や事業者の皆様の景観づくりへの意識醸成と意欲の向上を図るための取組として、平成25年から、「山口市景観賞」を実施いたしております。
 この景観賞につきましては、「景観写真コンテスト」、「景観優良建築物表彰」、「景観優良広告物表彰」、「景観づくり活動表彰」の中から実施することといたしており、第12回目は、「景観写真コンテスト」を実施いたしたところでございます。
 その応募状況等についてでございますが、昨年1月に、本市が、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙から「2024年に行くべき52か所」の3番目に選出されたことを踏まえ、募集テーマを「世界に発信!山口市」とし、令和6年7月16日から同年11月15日までの約4か月間に渡り、作品の募集をいたしましたところ、一般の部につきましては、64点、小学生の部につきましては、36点の御応募がございました。
 市民の皆様と山口市景観審議会委員の皆様の投票による一次審査、そして、去る4月18日に開催をいたしました、山口市景観審議会における最終審査の結果、一般の部及び小学生の部、それぞれ大賞1点、入賞5点を選出し、一般の部の大賞として、齋藤暁様の「錦秋に染まる」が、また、小学生の部の大賞として、多賀みなみ様の「SLやまぐち号はみんなの人気者!」が選出をされたところでございます。
受賞者への表彰につきましては、6月8日(日曜日)午後2時から「湯田温泉こんこんパーク」において執り行うことといたしておりまして、受賞された皆様に表彰状及び副賞の盾を授与することといたしております。
 また、受賞作品につきましては、本日から市ウェブサイトにおいて公開いたしますほか、市報への掲載や、観光パンフレットなどへの活用を通じまして、本市の魅力的な景観を、広く市内外に発信してまいりたいと考えております。

 

周防鋳銭司設置1200年記念事業の開催及び史跡周防鋳銭司跡における新たな銭種「貞観永宝」の発見について

 次に、「周防鋳銭司設置1200年記念事業の開催及び史跡周防鋳銭司跡における新たな銭種「貞観永宝(じょうがんえいほう)」の発見について」申し上げます。
 鋳銭司は、古代日本の銭貨生産を担った官営の銭貨鋳造機関でございまして、設置と廃止が繰り返された後、天長2年(825年)に「周防国吉敷郡便宜地」に設置されたことが文献史料に記されています。
 これが、本市南部の鋳銭司地域にあります史跡周防鋳銭司跡のことであり、これまでの発掘調査により、実際の銭貨生産を裏付ける「富寿神宝(ふじゅしんぽう)」や工房とみられる大型の建物などが発見されたところでございます。
 本年は周防国に鋳銭司が設置されてから1200年の節目の年となりますことから、鋳銭司・陶地域に数多く残る周防鋳銭司に関連する歴史文化資源やその歴史的価値を知っていただく機会として、本年4月から11月にかけて記念事業を実施することといたしております。
 記念事業につきましては、市報の6月1日号でも特集いたしておりますが、去る4月19日の鋳銭司郷土館展示リニューアルオープンを皮切りに、企画展や講演会、参加型・体験型のイベント等を行うこととしております。
 具体的に紹介しますと、6月15日に鋳銭司郷土館におきまして、ギャラリートークを行うこととしておりますほか、7月19日から11月24日にかけましては、歴史民俗資料館におきまして「古代の山口」をテーマとした企画展を開催いたします。
 この企画展にあわせまして、鋳銭司郷土館及び小郡文化資料館におきまして、それぞれの地域の「古代」に関連するスポット展示を行いますほか、市内では山口大学埋蔵文化財資料館と山口県立山口博物館、県外では、東京にございます日本銀行貨幣博物館と大阪にございます独立行政法人造幣局造幣博物館におきましても、それぞれの館の御協力により周防鋳銭司の紹介や「古代」に関連するスポット展示を開催いただくこととなっております。
 また、9月27日には、山口南総合センターにおきまして、「みえてきた周防鋳銭司」をテーマに、考古学や古代史などのこれまでの調査研究の成果から浮かび上がってきた周防鋳銭司の実像についての講演会を開催いたします。
 そして今回の記念事業のメインイベントでございますが、10月11日に史跡周防鋳銭司跡におきまして「(仮称)周防鋳銭司まつり」を開催いたします。これは、地元地域や山口大学と連携して行う史跡を活用した参加型・体験型のイベントでございまして、銭貨の鋳造や木の板に墨で字を書く木簡づくりなど「周防鋳銭司」にちなんだ「ものづくり体験」をはじめ、史跡内で実施しております発掘調査の現地説明会や、一部古代米を使用した餅まきなどの開催を予定しております。
 また、鋳銭司自治会が主体で、現地に直径約60mの巨大な「富寿神宝」を草絵で描き、その下に「1200」の数字を人文字で表現して、それをドローンにて記念撮影いたします。
 記念事業は、この他にも11月に開催される「鋳銭司ふるさとまつり」や「陶ふれあいまつり」において、当時の技術を再現して銭貨の鋳造体験を実施いたしますほか、連携展示を行う市内の施設や、鋳銭司地域と陶地域の歴史文化資源をめぐるラリーイベントを開催することといたしております。
 各イベントの日程、開催場所等の詳細につきましては、お手元の資料で御確認ください。
 本市といたしましては、市民の皆様に周防鋳銭司について楽しく体感しながら、理解をより深めていただける機会を創出いたしまして、ふるさとへの誇りと愛着の醸成や歴史文化資源を活用した交流の創出を図ってまいります。また、こうした中で、歴史文化資源を地域の宝として守り、活用し、未来に継承する機運の高揚につなげてまいりたいと考えております。
 続きまして、「史跡周防鋳銭司跡における新たな銭種「貞観永宝」の発見について」申し上げます。
 本市では、「史跡周防鋳銭司跡」において、発掘調査と並行して、金属片や木簡片等の微細な遺物を採取するため、調査時に採取しました土の水洗選別作業を進めております。
 [画像1]
 モニターを御覧ください。
 これまでに、青い点線で囲んでおります「富寿神宝(ふじゅしんぽう)」、「承和昌宝(じょうわしょうほう)」、「長年大宝(ちょうねんたいほう)」、「饒益神宝(にょうやくしんぽう)」の4種類の銭貨が発見されていましたが、昨年度の作業により、赤い線で囲んでおります「貞観永宝」を新たに発見いたしました。
 「貞観永宝」は、平安時代の貞観12年(870年)から寛平2年(890年)にかけて生産された銭貨でございます。
 発見に至る経過でございますが、昨年度の水洗選別作業によりまして、合計31点の不明金属片が確認されました。これらについてX線撮影及びX線CT撮影による基礎的な調査を行った後、令和7年3月に古代の銭貨生産及び貨幣史の専門家による調査を実施いたしました。
 [画像2]
 その結果、新たな銭種「貞観永宝」が、モニターに映しておりますとおり4点あり、そのうち青枠内のA・B2点は鋳損じ銭であると結論付けられ、周防鋳銭司において「貞観永宝」が生産されていたことが判明いたしました。また、「貞観永宝」の鋳損じ銭が遺跡から出土したのは日本初でございます。
現物はこちら(モニターの脇)にございますので、会見後に御覧いただきたいと思います。
 周防鋳銭司は、文献史料から天長2年(825年)に設置されたことがわかっておりますが、今回の発見により、史跡指定地のほぼ同一地点において、天長2年(825年)から「貞観永宝」の生産が終わる寛平2年(890年)までの、最長で65年間にわたり銭貨生産が行われていたことを考古資料で明らかにすることができました。
 今回新たに発見いたしました「貞観永宝」につきましては、広く皆様に実物を御覧いただけますよう、6月3日(火曜日)から11月24日(月曜日・祝日)までの期間、鋳銭司郷土館におきまして特別公開をいたします。ぜひ、多くの皆様にお越しいただき、1200年前となる平安時代の息吹を感じていただければと思っております。

記者発表資料

5歳児健康診査について [PDFファイル/309KB]

第12回山口市景観賞「景観写真コンテスト」の受賞作品の発表について [PDFファイル/469KB]

第12回山口市景観賞「景観写真コンテスト」の受賞作品の発表について(参考資料) [PDFファイル/3.1MB]

周防鋳銭司設置1200年記念事業の開催及び史跡周防鋳銭司跡における新たな銭種「貞観永宝」の発見について [PDFファイル/2.18MB]

周防鋳銭司設置1200年記念事業の開催及び史跡周防鋳銭司跡における新たな銭種「貞観永宝」の発見について(参考資料) [PDFファイル/1.62MB]

このページは分かりやすかったですか?

 市ウェブサイトをより使いやすくわかりやすいものにするために、皆さんのご意見をお聞かせください。
 なお、このページの記載内容に関するお問い合わせは、メール、電話等にて下記の問い合わせ先にお願いします。

お求めの情報が十分掲載されていましたか?
ページの構成や内容、表現は分かりやすいものでしたか?
この情報をすぐに見つけることができましたか?
良かった点や悪かった点を具体的にお聞かせください。

本フォームからのご意見・お問い合わせには返信できませんのでご了承ください。

※1ブラウザでCookie(クッキー)が使用できる設定になっていない、または、ブラウザがCookie(クッキー)に対応していない場合はご利用頂けません。

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)