令和6年9月27日(金曜日)11時から12時
山口総合支所 第2委員会室
現在整備を進めております本市新庁舎が、設計段階におきまして、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS(ベルス))の最高ランクである5つ星を獲得すると同時に、従来の建物と比べ、必要な一次エネルギーの削減を50%達成する「ZEB Ready(ゼブ レディ)」の認証を、去る8月8日付けで取得いたしました。
市役所など、庁舎での「ZEB Ready」の認証取得は、県内初となります。
令和3年11月に公表いたしました「山口市新本庁舎等基本設計」では、一次エネルギーの消費量を40%以上削減する「ZEB Oriented(ゼブ オリエンテッド)」の取得を目指すことといたしておりましたが、おかげをもちまして、上位の認証を取得することができました。
9月に入りまして、新本庁舎の設計及び認証取得の代行申請を行っていただいた「株式会社石本建築事務所」から、正式に認証取得の旨の連絡がございまして、また認証プレートが先日届いたところでございます。
このことは、地域脱炭素の取組を市民・事業者・市が一体となりまして、2050年ゼロカーボンシティの実現を目指しております本市といたしましても、弾みとなるものでございまして、有効な取組の1つとなりましたことを御報告いたします。
本市では、徳地地域で運行しております徳地生活バスに、来月、10月1日からAIを用いたデマンドシステムを導入し、実証運行を開始することといたしました。このシステムは、本年1月から実証運用を行っております「やまぐちタクシーアプリ」と同様に、山口県と、本市のスマートシティ連携事業者で、山口第一交通グループの株式会社REA(レア)とともに、「やまぐちデジタル実装モデル創出業務」として進めてまいったものでございます。
現在、徳地地域の八坂地区内及び串・島地地区内を走る路線につきまして、決まった時間に決まった経路を運行する「定時定路線便」で運行しておりますが、利用者数の少ない状態が続いており、空便での運行が8割を超えている路線もございます。
こうした課題の解決に向けまして、これまで地域での勉強会や説明会を実施してまいったところでございまして、10月1日からは、従来の定時定路線での運行から、予約に応じて運行区域内であれば自由に乗降できる運行態様、いわゆる デマンド交通という新しい形で実施することといたしました。
それに伴い、利用者は電話での予約に加え、スマートフォン等を用いてウェブからも予約が可能となるものでございます。事業者にとりましても、予約が無い便は運行せずに済むほか、AIデマンドシステムにより、モニター等に最適な運行ルートと送迎時刻が示されるなど、運行の効率化を図ることができるものと考えております。
本市といたしましては、デジタル技術を活用した本取組によりまして、徳地生活バスの利便性が向上し、利用促進につなげるとともに、効率的に運行いたすことで、持続可能な形での地域の移動手段の確保を図ってまいりたいと考えているところでございます。
市内の路線バス及びタクシーでは、慢性的に運転士が不足しているところでございまして、本年4月からは、運転士の労働環境を改善するための労働時間の規制強化が行われる、いわゆる「2024年問題」と相まって、さらに状況が深刻化しています。
このため、路線バスにおいては、運転士不足を起因とする路線の廃止や減便が生じており、また、タクシーにおいては、特に夜間の需要に対してタクシーの配車が難しい状況も見受けられます。
こうしたことから、本市では、「2024年問題」に対応するための緊急対策事業として、市内公共交通の人材確保と求職者の公共交通分野への就職を促進するため、市内の路線バス・タクシー事業者の運転士として就労された市内在住者に対する就職奨励金制度を創設いたし、本年6月から市報での周知をはじめ、ハローワークや山口しごとセンターなど市内関係各所にチラシを配布するなどして周知いたしてまいりました。
本制度への申請要件の一つといたしまして、令和6年4月1日以降に採用され、6か月以上就業していることとしておりますことから、早い方は本年10月から受付を開始いたします。
なお、防府市におかれましても同様の制度を実施しておられまして、本市と連携しながら運転士確保に向けた取組を進めていくこととしているところでございます。
さらに、山口県央連携都市圏域では、昨年に引き続き7市町で連携して、10月20日に宇部中央自動車学校で、11月17日に山口県湯田自動車学校で、「バス・タクシー運転士体験会&就業説明フェア」を実施することとしています。
本市といたしましては、引き続き、こうした運転士確保に向けた取組を実施いたしまして、市内の公共交通の維持確保を図ってまいりたいと考えているところでございます。
本市ではこれまで、市報やテレビ、ラジオをはじめ、Youtubeやフェイスブック、LINEなどのSNSも活用いたし、多様な広報媒体を積極的に活用した広報活動に努めているところでございます。
昨年度、実施いたしました「まちづくりアンケート」において、「市政に関する情報や、生活情報をどこから得ていますか」という設問において、10代、20代の若者世代については、SNSから得ているという回答が相対的に高くなっており、こうした若い世代に対し、本市の魅力や市政情報が着実に届くようにしていくことが重要であると考えております。
そこで、この度、若者世代への情報発信力の強化に向けた一つの取組といたしまして、大学生に御協力いただきまして、若者世代向けのショート動画を本市公式Youtubeチャンネルに掲載することといたしました。
ショート動画の制作にあたりましては、本市と包括的連携・協力に関する協定を締結いたしております山口大学の学生さんに御協力をお願いしたところでございます。
経緯といたしましては、山口大学経済学部加藤准教授の研究室が5月2日に公表されました、本市がニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52か所」の3番目に選出されたことによる山口県全体への経済効果の試算をする過程で、学生の皆さんが気づいた本市の観光課題の政策プレゼン発表会が、去る7月5日にございまして、その中で、Youtubeチャンネルを活用した本市への若者定住・地域活性化策についても御提言をいただきましたことから、その活用策について大学側と意見交換をいたし、この度実現いたしたところでございます。
内容といたしましては、大学生の皆さんに若者世代の目線で、地域資源の再発見をテーマに制作していただいたショート動画を、山口市公式Youtubeチャンネル「やまぐちゃんねる」に、10月から10本程度掲載予定といたしております。
また、1か月間の再生回数に応じて、上位の動画は、公式ウェブサイト上や市内のデジタルサイネージ等で放映する予定といたしております。
本市といたしましては、この取組を通じまして、若者世代への多様な情報を届けますとともに、若者世代に対する効果的な情報発信の内容や手法についても、引き続き山口大学及び学生の御協力をいただきながら、チャレンジしてまいりたいと考えております。
また、今後も、こうしたSNSの活用によりまして、若者世代等が、本市に住んでみたい、住み続けたいと思えるよう、役に立つ情報や魅力ある情報が、効果的に発信できるよう努めてまいりたいと考えております。
山口市新本庁舎の『ZEB Ready』認証取得について [PDFファイル/362KB]
山口市新本庁舎の『ZEB Ready』認証取得について(参考資料) [PDFファイル/293KB]
徳地生活バスにおけるAIデマンド交通の導入について [PDFファイル/326KB]
徳地生活バスにおけるAIデマンド交通の導入について(資料) [PDFファイル/2.43MB]
山口市バス・タクシー運転士就職奨励金制度について [PDFファイル/409KB]
山口市バス・タクシー運転士就職奨励金交付要綱 [PDFファイル/474KB]
山口市バス・タクシー運転士就職奨励金制度について(チラシ) [PDFファイル/4.48MB]
バス・タクシー運転士体験会・就業説明フェア(チラシ) [PDFファイル/1.29MB]
山口市公式Youtubeチャンネル「やまぐちゃんねる」を活用した若者世代向け情報発信について [PDFファイル/477KB]