令和4年10月25日(火曜日)11時から12時
山口総合支所 第2委員会室
資料の1ページを御覧ください。
令和5年度の予算につきましては、「元気山口 新たな歩み」予算のテーマのもとで、予算編成を進めてまいります。
本市では、現在、令和5年度から令和9年度までを計画期間とする第二次山口市総合計画後期基本計画の策定を進めております。
この後期基本計画の5年間においては、まず、現在のコロナ禍における原油価格・物価高騰等により、市民生活や地域経済に影響が生じておりますことから、生活者や事業者へのきめ細やかな支援を図り、社会経済活動の回復につなげていく取組を全力で進めていく必要がございます。
その上で、本市の人口動態について、農山村エリアにおける人口減少、若者の大都市圏への転出超過、少子高齢化の進展が依然として続いております中で、こうした流れに何としても歯止めをかけていくため、本市の都市政策の柱である「個性と安心の21地域づくり」と「広域県央中核都市づくり」を中心とした施策展開を図ります。
こうした中、新市発足以降の県都山口の発展に向けて進めてきたこれまでの取組を引き続き進めつつ、山口都市核づくりを本格化し、全ての地域に安心して住み続けられる、農山村と都市が共存共栄するまちづくりを実現していく必要がございます。
同時に、教育・子育て、医療・介護、防災、交通、産業振興などのあらゆる施策分野において、環境の変化に対応し、市民の皆様の声を踏まえ、今の市民生活を豊かにし、安心して元気に暮らすことのできるまちづくりを進めていく必要がございます。加えて、デジタル化や地域脱炭素などの新しい時代の流れをしっかりと捉えた事業展開を図ります。
こうした方向性で取組を進めることで、令和5年度から始まる後期基本計画においては、本市が築き上げつつある社会基盤の上で、地域や企業、個人などの多様な主体の未来への新たなチャレンジを、大学等の高等教育機関を始めとした多くの関係者と行政との連携のもとで支え、地域課題の解決や地域経済の活性化を図りつつ、誰もが活躍し、まちも人も、今も未来も、元気な山口の実現を図ります。
こうしたことから、後期基本計画の初年度となる令和5年度については、その新たな歩みを進め始める年度として、5つの政策グループにおける施策別計画の取組を検討し、同時に、重点的に対応を進める領域として、「子ども・子育て全力応援のまちづくり」、「若者活躍と雇用創出の環境づくり」、「人生100年時代に向けたまちづくり」、「21地域づくりと農山村活性化」、「元気な県都づくり」、「持続可能な未来都市づくり」などにおける取組を検討します。
そこで、令和5年度予算を、「元気山口 新たな歩み」予算と位置付け、事業のビルドアンドスクラップの積極的な実施や、これまで積み立ててきた特定目的基金の活用など、政策的な経費等の確保を図り、後期基本計画が始まる年度にふさわしい事業展開が可能となる予算編成を進めます。
併せて、国の総合経済対策や地方財政対策、県の「やまぐち未来維新プラン」の方向性、本市の地方創生の更なる取組などを踏まえた予算編成を進め、「ずっと元気な山口」の実現に向けたまちづくりを進めてまいります。
次に、2ページには、ただ今申し上げました後期基本計画における重点的に対応を進める6つの領域の取組の方向性をお示ししております。
1点目の「子ども・子育て全力応援のまちづくり」では、子育て世代から選ばれるまちづくりに向けた取組、2点目の「若者活躍と雇用創出の環境づくり」では、大都市圏への若者の転出超過の抑制につながる産業活力と雇用の創出に向けた取組、3点目の「人生100年時代に向けたまちづくり」では、あらゆる世代が生涯にわたって、元気で健康に暮らせるまちづくりに向けた取組などを進めます。
また、4点目の「21地域づくりと農山村活性化」では、地域交流センターを中心とした日常生活圏の維持・確保や、農山村エリアの転出超過ゼロを目指した取組、5点目の「元気な県都づくり」では、山口・小郡の両都市核づくりや、その周辺エリアの新たな居住環境の整備に向けた検討、広域ネットワークの強化、コロナ禍以前の交流人口の回復に向けた取組などを進めます。
そして、6点目の「持続可能な未来都市づくり」では、スマートシティや地域脱炭素、デジタル行政の取組や、公有地・公共施設等の積極的な活用などを進めます。
次に、その下の予算要求基準の総括事項としては、令和5年度予算は年間通年予算として編成いたします。
また、重点的に対応を進める領域における取組を十分に意識し、その達成に向けて部局横断的に予算の編成を行うと同時に、施策別包括的予算制度として、各施策に配分する一般財源の範囲内で、限りある財源を最も有効に活用した予算編成を進めてまいります。
次に、3ページには、ただ今申し上げました予算編成方針のイメージ図をお示ししております。
次に、4ページには、資料1として、令和5年度当初予算の現時点での収支見込みをお示ししております。
一般財源ベースでの歳入総額は、546億円を見込んでおります一方で、各部局からの概算要求の歳出総額は581億円となっており、財源不足額は35億円が見込まれているところでございます。
今後、予算編成を進めてまいります中で、国や県などの補助制度の活用を図ってまいりますとともに、更なる事業の精査を行うなど、歳入・歳出両面から、財源不足額の解消に向けた取組を行ってまいりたいと考えております。
次に、5ページには、資料2として、スケジュールをお示ししております。
第二次山口市総合計画後期基本計画の策定と、令和5年度の予算編成を一体的に進めていく予定としております。
令和2年12月から新築工事を進めておりました徳地地域複合型拠点施設がこのほど完成し、11月14日から供用開始いたします。また、供用開始後の11月20日(日曜日)に落成記念式典を執り行うことといたしております。
本施設は、徳地総合支所、徳地地域交流センター、徳地保健センター、徳地診療所、消防車庫を合築した複合施設でございまして、延床面積は、2,746.96平方メートルの鉄筋コンクリート造2階建の建物でございます。
施設の機能といたしましては、行政窓口や相談コーナーといった行政窓口サービス機能を始め、保健センター機能のほか、地域団体の事務室や多目的室、調理実習室や講座室などの生涯学習・社会教育活動、地域づくり活動の拠点となる機能などを備えております。また、総合支所としては、初めて、拠点施設内に診療所機能を整備いたしまして、徳地地域の医療体制の確保と継続的な運営、高齢者の皆様が住み慣れた地域や住まいで生涯にわたって活躍し、自立した生活を送ることができる地域包括ケアシステムの充実を図るため「山口市徳地診療所」を設置したところでございます。その他にも、再生可能エネルギー等の利用促進を図るため、太陽光発電設備を設置するほか、多目的トイレや授乳室も設置いたしまして、ユニバーサルデザインにも配慮いたしております。
また、隣接する徳地文化ホールにつきましては、本施設との渡り廊下を設置することにより、本施設と一体的に利用できますよう改修いたしましたほか、音響設備や照明設備を更新するなど、市民の皆様の利便性の向上を図りますとともに、文化活動のみならず地域活動等にも御活用いただけますよう整備をいたしております。
なお、複合施設本体の工事は完了いたしましたが、引き続き、駐車場整備工事(令和4年11月完了予定)や旧徳地地域交流センター解体工事等(令和6年3月旧センター跡地屋外整備工事等完了予定)を予定しており、全体の工事完了は、令和6年3月の予定でございます。総事業費につきましては、約22億7千万円を見込んでおります。
本市といたしましては、この新しい徳地地域複合型拠点施設が、地域づくりや地域内外の交流において中心的な地域拠点となり、更なる地域の活性化に寄与し、将来にわたり親しみやすく、便利で皆様の安心を支える施設となりますことを大いに期待しているところでございます。
まず、「商店街でのカーシェア実証事業の開始について」でございます。
本市では、中心市街地の更なる発展を目指す第3期山口市中心市街地活性化基本計画を策定いたし、「まちを楽しむ」を全体のテーマとし、「居心地が良く歩きたくなるまち」「多様な人々の心が弾むまち」の2つの基本方針のもと、「求心力のある商業・業務エリアの形成」、「交流と創造による来街機会の創出」、「誰もが安心して過ごすことができるまちへの再生」の3つの目標に沿った事業を展開しております。
本事業は、中心市街地に電気自動車のカーシェアリングを導入し、まちなかの移動利便性を高めることでまちの魅力を向上させ、もって来街者の増加及びまちなか居住の促進を図ることを目的としておりまして、利用頻度や走行距離、目的地等を把握するための実証事業でございます。
本日10月25日13時から令和5年2月28日まで、米屋町商店街にございます米屋町天神駐車場において運用を開始いたします。
買い物や観光を目的として中心市街地を訪れた方が、隣接する周辺ゾーンや比較的近距離への移動が容易にできる環境を整えることによりまして、中心市街地への来街者の増加を図るものでございます。また、本市中心市街地では引き続きマンション建設が進んでおり、自家用車の2台目需要等に対応することで、居住者の負担軽減が図られまして、更なるまちなかの居住促進につながるものと見込んでおります。
次に、改めての御案内になりますが、「コロガルあそびのひゃっかてん」実証事業についてでございます。
本事業は、「交流と創造による来街機会の創出」を図ることを目的とした「アートでつなぐまちの活性化事業」の一環として取組を進めるものでございます。この度は、山口井筒屋を会場に開催するものでございまして、これまで山口情報芸術センター(YCAM)が培ってきたコロガル公園の知見を、子どもを核とした中心市街地の来街のきっかけづくりに活用する実証事業でございます。
開設期間は11月3日(祝・木)10時から令和5年1月29日(日)まで、場所は山口井筒屋2階のスペースでございます。
対象は小学2年生以下としており未就学児のお子様については、保護者の方の同伴が必要となっております。実証期間ということもありまして入場は無料で、休場日は毎週火曜日、水曜日と年末年始となっております。
山口井筒屋2階には、昨年度オープンした「地域の魅力発信・交流スペース コトサイト」もございまして、300冊の絵本や木育おもちゃ、人工芝の広場で子どもたちが自由に楽しむことができ、「赤ちゃんハイハイレース」やものづくり体験ができる「コトもの体験会」など、御家族連れを対象とした定期的なイベント開催も合わせ、好評をいただいております。
こうした「子ども」をキーワードとした高い集客を見込むそれぞれの事業の相乗効果によりまして、子どもから大人まで楽しめる中心市街地を目指し、まちのにぎわい創出や回遊性向上を図ってまいるものでございます。
まず、オミクロン株対応ワクチンの接種体制につきまして、本市では、初回接種を完了した12歳以上の方を対象に、10月1日からオミクロン株対応ワクチンを接種いただいております。
こうした中、10月21日に予防接種法等が改正され、前回接種から少なくとも「5カ月以上経過後」とされていた接種間隔が「3カ月以上」に短縮されました。
これに伴い、新たに接種可能となる約4万7千人に対しまして、10月28日から順次、接種券を送付いたします。
また、現在、使用しておりますオミクロン株のBA.1型対応ワクチンを10月31日から接種準備の整った医療機関や集団接種会場で、BA.4/BA.5型対応ワクチンに切り替えて接種を行い、11月7日以降は、使用する全てのワクチンをBA.4-5対応型ワクチンへ切り替えることといたします。
なお、新型コロナワクチンのオミクロン株対応ワクチンは、従来型ワクチンを上回る重症化予防効果と感染予防、発症予防効果が期待されております。
また、年末年始の新型コロナウイルス感染症の感染拡大と、季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されておりますことから、御家族など身近な方を守るためにも、ワクチンの効果と副反応等のリスクを御理解の上、12月末までの接種の御検討をお願いいたします。
次に、乳幼児接種についてでございます。
生後6か月以上4歳以下の乳幼児に対する新型コロナワクチンの初回接種につきましては、昨今の感染状況やワクチンの有効性、安全性に関する知見等を踏まえ、10月24日改正の予防接種法等において、予防接種法上の「努力義務」が適用されることとなりました。
本市といたしましては、今後、速やかに乳幼児の初回接種(1~3回目接種)の接種間隔や、接種回数等の情報につきまして市内の小児科と情報共有の上、接種券の発送や、ワクチンの配送等、接種体制の整備を進めてまいります。
なお、乳幼児接種につきましては、あくまでも保護者が十分に納得された上で接種いただくものでございまして、今後とも、市民の皆様の接種に関する判断に役立てていただけますよう、国から提供される情報を基に、市民の皆様へ情報提供を行ってまいります。
令和5年度予算編成方針について [PDFファイル/676KB]
徳地地域複合型拠点施設の供用開始について [PDFファイル/391KB]
徳地地域複合型拠点施設の供用開始について(参考資料) [PDFファイル/2.28MB]
中心市街地活性化に関する取組について [PDFファイル/410KB]
中心市街地活性化に関する取組について(参考資料) [PDFファイル/1.49MB]