保護者の願いは、子どもの成長。しかし、日々の生活の中で、親の願いが強いあまり強い口調で叱ることも…。叱ってばかりいる自分を反省することもあるでしょう。そんなことにならないために、大人もちょっとした工夫をしてみましょう。
子どもの意欲を落とす大人目線
大人は、子どものできていない点・直してほしい点に目が行きがちです。
例えば
算数の宿題で、3問中1問解けた。(解けたものは発展問題)という場面…
(1)「どうして基礎ができないの!基礎をしっかり復習しなさい。」
(2)「発展ができたね!基礎をもう一度やってみよう。」
(1)の言葉かけでは、子どもが勉強嫌いに、(2)の言葉かけでは、子どものやる気スイッチがオンになります。
子どもの行動をプラスで評価
親にとって、子どもができることが増えることはうれしいこと。しかし、関わり方ひとつで、子どもはできることでもしなくなります。
例えば
家に帰って、子どもが洗濯物を取り込んでくれていたことに気がついた場面…
母:「洗濯物取り込んでくれたの?」(母が聞く)
子:「やったよ。」(答える)
(1) 母:「助かる。今夜はおいしいものを作るね。」 (お礼を言う)
(2) 母:「珍しい。雨降らなきゃいいけど…。」 (いやみを言う)
ほめ方としかり方
ほめ方としかり方にはコツがあります。
上手なほめ方
・すぐほめる
・わかりやすい表現でほめる
・他の誰かと比べず、その子が大事にしていること、頑張っていることをほめる
・独自性をほめる など
上手なしかり方
・短くしかる
・感情的にならないようにする
・どうしてもしからざるを得ない時だけに限定する
・言ったことができたら、最後はほめて終わるようにする など
変えてほしい行動を、「こうして欲しい」と、わかりやすい表現で伝えてみましょう。
子どもの立場に立って考え、子どものできている点をいかに見つけてあげるかが大事です。
大人も見方を変えるためには、トレーニングが必要です。