植えてはいけない「けし」の花を御存知ですか
植えてはいけない「けし」が咲いていませんか?
けしの仲間(ケシ属植物)は、春から初夏にかけて色鮮やかで美しい大きな花を咲かせるものが多く、ガーデニングや切り花用として人気があります。
しかし、けしの仲間には麻薬成分を含むものがあり、たとえ観賞用であっても法律で栽培が禁止されているものがありますので、注意しましょう。
植えてはいけない「けし」の種類について
アツミゲシ(セティゲルム種)
・県内で比較的多く発見・除去されており、花は、花びら4枚で、色は薄紫や赤があります。
・開花期の草丈は50cm~100cmです。
・葉、茎、つぼみなどの外観は緑色で、よく枝分かれ(分枝)します。
・ソムニフェルム種よりも毛が多く、つぼみの表面やつぼみの下の茎(花梗)には毛があります。
・葉は互い違いに茎につき、上部の葉は柄がなく、その基部は茎を抱き込むような形をしています。
ケシ(ソムニフェルム種)
・一重咲きの花は、花びら4枚で、色は赤、桃、紫、白などがあります。また、多数の花びらがついた八重咲きの花もあります。
・開花期の草丈は100cm~160cmです。
・花が終わると雌しべが発達してふくらみ、だ円または球形で、上部が平たい皿のような形をした大きな果実(長さ3~7cm、径3~6cm)になります。
・葉は互い違いに茎につき、上部の葉は柄がなく、その基部は茎を抱き込むような形をしています。
この葉の形がソムニフェルム種の特徴です。
ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)
・花の色が深紅色です。
・花びらの基部に黒紫色の鮮明な斑点があります。
・花びらのすぐ真下に4~6枚のハカマ(苞葉:ほうよう)があります。
けしの見分け方(植えてもよい「けし」について)
けしの仲間は非常によく似ていますが、外観の特徴から園芸用のけしと区別できます。
植えてもよい「ヒナゲシ」 |
植えてはいけない「アツミゲシ」 |
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葉は茎を抱き込まず、葉に深い切れ込み |
葉は茎を抱き込み、葉の縁が不規則なギザギザ |
植えてもよい「オニゲシ」 |
植えてはいけない「ハカマオニゲシ」 |
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花びらの基部に鮮明な黒紫の斑点 |
表面の毛が立っている |
表面の毛が寝ている |
詳しい見分け方については、厚生労働省ホームページを御覧ください。
大麻・けしの見分け方(厚生労働省)<外部リンク>
植えてはいけないけしを発見した場合や見分け方が分からないときは?
植えてはいけないけしを発見した場合や見分け方が分からないときは、山口健康福祉センター(083-934-2534)または警察署に連絡してください。