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令和元年度空き家活用コンペティション受賞者の声(阿東つばめ農園:安渓大慧さん)

印刷ページ表示 更新日:2020年5月15日更新 <外部リンク>

「電気も自給できる阿東つばめ農園・おひさま交流館」

 令和元年度空き家活用コンペティション(以下「コンペ」)受賞者、安渓大慧(あんけい だいえ)さんの声をご紹介します。 

 

Q1.普段はどのような活動をされていらっしゃるんですか? ソーラーの下

 自然の循環にそって化学物質を使わない家族農業です。お米と大豆の産直に加えて、昨年8月からは、農地の上のソーラーパネルで営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の電気も販売しています。集落の自治会活動の役目や、溜池の水利組合の仕事、神社のお世話役など、地域の役割もまわってきます。また、空き家になった家や耕作放棄地の草刈りなども、ボランティアでやらせていただいています。

 

Q2.コンペに応募されたきっかけは?

 自然の恵みをとことん活かすようなライフスタイルを追求することで地域の魅力を高める拠点として、いろいろな世代の人たちの集まる場所を創ることを以前から夢見ていました。そこで良い物件がないか探していたところ、農園のすぐそばの空き家が安く売りに出ていたので買ったのですが、トイレの改修や、とくに廃屋部分を取り壊すことなど、改修の方がはるかに多く予算が必要で、個人で取り組むには経済的なハードルが高いことがわかりました。どうしようかと悩んでいたところ、この空き家活用コンペティションのことを知りましたので、良い機会だと考え応募しました。

風景  外観  

Q3.コンペには、「交流」というテーマがありますが、どのような準備をされましたか?

  2004年ごろから、10年以上にわたって、大学生が徳地や阿東の地域の方と交流するという「達人塾」を井戸端会議方式で毎月催してきた経験と、アフリカやフランスで過ごした経験からくる国際的な人脈に、持続可能な「小さい農業」を組み合わせることで、体験型の交流拠点にすることを計画しました。毎回の集まりに仲間を連れてきてくれる地域リーダーを、地元だけでなく県内のあちこちに見つけてお願いし、大学生とともに、「応援団」となっていただくことで、毎回の集まりがマンネリ化することなく多彩に展開できるように準備しました。農園で汗を流したあと、自給の食材をともに調理して、地域の自然とともに味わってもらうことで、つばめ農園のお米のお買い上げや、年間予約をいただくというように、交流が本業である農業への波及効果も生むようなプログラムを考えました。

達人塾

Q4.空き家の改修後、どのような交流事業を実施されましたか。また、事業実施にあたってどのような工夫をされましたか。 

 2歳から80歳までが集って、椎茸やナメコを原木に打ち込む経験や、薪で焼く手作りピザづくり、プロジェクターで映画上映やプレゼンができるようにした畳の間や、寒い時は薪ストーブのまわりで多世代が自由な意見交換をする「未来会議やまぐち」などを毎月定例で催しました。ご近所にも、チラシを配るなどして、できるだけ参加していただけるように呼びかけて、若い方を中心に少しずつ地域に根付かせたいと努力しています。また、山口県第一号の営農型太陽光発電施設の見学に来られる県内外からの方々には、「おひさま交流館」まで歩いて行ってもらって、そこでくつろいで情報交換ができる時間をとるようにして、交流拠点としての利用率を高めるように工夫しています。

piza プロジェクター

 応援団 子供シイタケコマ打ち

Q5.今後、改修された空き家でどのような事業を展開していこうとお考えですか。

kannbann 災害の時にもライフラインが途切れず、日常的にも毎月の維持費をできるだけ抑えながら快適に暮らせる、「食べ物も電気も自給できる」拠点ということを強みに、大学生の宿泊実習の受け入れをする予定です。災害による停電の場合には、地域の方がスマホの充電をしていただけるような使い方ができるように努力中です。農作業ができない天候の時の対応として、若者とともに内部の壁や天井の改装を進めれば、1年以内には、自炊による民泊が可能な施設にできると考えています。「エネルギー自給講座」や「薪活で婚活」あるいは、遠来の珍客によるセミナーなど、単発で終わらない取り組みをいろいろ考えています。カラーパンフレットを印刷したことと、新聞・雑誌・テレビなどのメディアにも取材をお願いしながら、いろいろな方のお知恵で、地元の方を巻き込んでいけるようにしたいと思っています。

 

 

 

Q6.空き家活用コンペティションに応募を検討されている方にアドバイスがあればお願いします。

 予定地の地元の方と、情報を共有し、智恵や力を借りられるような体制をしっかり心がけるということが反省点です。改修工事を丸投げにするよりも、危険が少ない部分があれば、それを空き家・空き店舗再生のワークショップ的な取り組みとすれば、利用者の愛着も生まれ、改修が完成するのを待たずに交流事業を始められることにもなります。

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