平成30年度空き家活用コンペティション受賞者の声(有限会社ひわだや:佐々木 真さん)
「日本古来の屋根技術工法檜皮葺を五感で体験する古民家交流事業」
平成30年度空き家活用コンペティション(以下「コンペ」)受賞者、佐々木真さんの声をご紹介します。
(令和元年度募集時の記事を再掲しています)
Q1.普段はどのような活動をされていらっしゃるんですか?
有限会社ひわだやという会社を経営しておりまして、神社や寺の屋根工事を請け負ったり、桧皮葺を中心としたセミナーやワークショップを開催したりといろいろなことをしています。活動をする際には、桧皮をベースとして、何かを掛け合わせ、新しいことができないかということをいつも考えています。
Q2.コンペに応募されたきっかけは?
以前から桧皮採取の見学とあわせて泊まるところを、ということで民泊ができたらいいね、と話していました。ちょうどその時に、このコンペの募集があり、会社の近所に古民家の心当たりもあったので、応募しました。
Q3.コンペには、「交流」というテーマがありますが、どのような準備をされましたか?、また、実際にどのような事業を行われたのでしょうか?
以前からワークショップを行っており、SNS等でいろいろな人とのつながりを作っていました。私どものワークショップに参加される方は、女性や子どもが多いのですが、付加価値のある経験や、子どもの勉強になること、自分自身の癒しになることなどを求める方が多く、そういった方は、何かしている人同士でのつながりがあるため、今では、口コミでいろいろな方が参加してくれるようになっています。
実際の事業実施に当たっては、地域の方を1軒ずつまわって声をかけさせていただき、工事の段階から、どんなことをしようとしているのか知っていただく機会を作るようにしました。近所の人たちも、工事が始まると気になるようで、「なにやってんの?」と訪れてくれたりしたので、かかわりを持ちながら事業を実施することができましたし、そういった縁からその後に催した茶会にも来てもらったり、ということもありました。
Q4.今後、改修された空き家でどのような事業を展開していこうとお考えですか?
今回再生した古民家での宿泊とあわせて、実際の桧皮採取の現場を体験していただく、体験型の民泊事業を実施しようと考えています。また、引き続きワークショップも行い、事業を継続していく中で、いろいろな意見をいただき、新たな事業も組み立てていきたいです。
Q5.コンペに応募を検討されている方にアドバイスがあればお願いします。
自分の想いや、心に惹かれるものをしっかりとプレゼンしていくことが大切だと思います。事業を行った先の目標を持ち、継続していけるものでないと意味がないですし、山口市に対して何かプラスアルファがあることを訴えることができればよいのではないでしょうか。