令和3年度交流促進空家活用事業採択者の声(内田周正さん)
「ゲストハウス サンセットビーチ」
令和3年度交流促進空家活用事業(以下「空家活用事業」)採択者、内田周正さんの声をご紹介します。
Q1.普段はどのような活動をされていらっしゃるんですか?
自治会の会計係を担当し、自治会長の補佐をしながら地元の地域住民のお世話をさせていただいております。目下のところ、これからオープンするゲストハウスのリフォーム工事及び環境整備のため裏山の竹藪を切り開いたり、道路改良工事に忙しく駆け回っております。
Q2.空家活用事業に応募されたきっかけは?
令和3年3月に訪れた秋穂二島の岩屋にある高山(岩屋山)の頂上から見渡す景観に感動し、たまたまその場に居合わせたふもとの別荘のオーナーからバブル時期に建てられた別荘が空き家となって放置されている実態を知りました。すぐさまその足で空き別荘を案内してもらい、そこから見る山口湾の静かなたたずまいと対岸、阿知須に眩く白い「きららドーム」の優美なフォルムに更に感動してしまい、「このまま放置しておくには勿体無い」と感じ、目の前に広がる砂浜の美しさから「サンセットビーチ」というゲストハウスにして広く人々に来てもらいたいと思いつきました。
Q3.空家活用事業には、「交流」というテーマがありますが、提案にあたってどのような準備をされましたか?
近年、美濃が浜海浜公園か整備されキャンピング場に大勢の人が集まって来ます。その美濃が浜の一角にケープハウスというヨットクラブがあり、マリンスポーツの拠点となっています。また、高山を巡る臼美遊歩道も家族連れで登れる山として人気があります。その登り口辺りにのお宅では、毎年6~7月には奥様が丹精込められた紫陽花の庭を一般の方々に開放され、ご主人の栽培されているエビネも鑑賞させてもらえます。さらに、その下のお宅では花卉栽培をされており、最近ではアボカド、レモンの栽培に着手される方々もおられ、そのように活動されている地元の皆さんとゲストの方々との交流を盛んに実施できるよう、先ずは自らが地域住民としての交流を始めました。
Q4.採択後、どのような交流事業を実施されましたか。また、事業実施にあたってどのような工夫をされましたか。
空家の改修前にリフォーム体験として、壁面の板張りを大工さんに指導して頂きながら5人で実施体験しました。
また、空家周辺の美化活動として毎週土日に都合のつく友人・知人が集まり草刈りを実施してまいりました。
その行事の一環として、寒い時期でしたのでお芋を焼いたり、ぜんざいや豚汁を振る舞いながら、兜山、高山の散策に案内しながら空家周辺の環境の良さ・美しさを知ってもらう活動も実施しました。
Q5.今後、改修された空き家でどのような事業を展開していこうとお考えですか。
先日、知人が来訪の折、当地を一緒に見て歩き、貴重なアドバイスを頂いた中で「絶えず夢を語れる場所を提供すること」を念頭に置きながら事業を展開します。
現在、岩屋山土地有権者組合から借り受けた土地にリフォーム工事中の物件の他に2軒の空き別荘がありますが、先ずは現在進行中のゲストハウス・サンセットビーチを完成させ、続いてシェアキッチン、グランピング、ワーケーションスペースと徐々に事業の枠を広げながら複合的に他の施設との連携をとりながら展開します。
その為にも、資金面では地方自治体をはじめスポンサー企業の確保、クラウドファンディングの活用。人的資源として、地元企業の活用のほか、若い世代による運営組織の構築のため、多くの若者に参加を呼びかけながら夢を語り合い、一つ一つ実現への展開を図りたいと考えます。
Q6.空家活用事業に応募を検討されている方にアドバイスがあればお願いします。
自分自身に対する鼓舞でもありますが、「夢を語り続ける力」という言葉を贈ります。