令和3年度交流促進空家活用事業採択者の声(コミュニティカフェココのいえ:中川由希さん)
「コミュニティカフェ ココのいえ 活動拡大事業」
令和3年度交流促進空家活用事業(以下「空家活用事業」)採択者、中川由希さんの声をご紹介します。
Q1.普段はどのような活動をされていらっしゃるんですか?
メインの活動は、週に3日の「お茶ルーム」の開放です。お茶ルームは利用料200円で自由に過ごせるコミュニティスペースです。飲み物とお菓子を用意しており、おかわりは自由。飲食物や、仕事や趣味の作業道具の持ち込みも可能です。利用者さんはランチしながらお喋りを楽しんだり、黙々と編み物を進めたり、トランプやお絵かきをしたり、思い思いに過ごしてくださっています。月に1度程度イベントも開催していて、ビンゴ大会やトランプ大会で盛り上がっています。
また、ハンドメイド品の受託販売や、ハンドメイド等の教室の開催も行っています。これは地域内外の方々の飛躍への第一歩を後押しするための取り組みです。ハンドメイドコーナーはご好評をいただいており、購入を目的にココのいえを訪問してくださる方もいます。教室の開催はこれからどんどん回数を重ねていきたいと思っています。
Q2.空家活用事業に応募されたきっかけは?
以前は自宅でコミュニティカフェを開いていました。しかし自宅では開催日時を制限しなければならなかったため、「いつでもきてね」と言えるような、もっと開放的な空間をつくりたいと思うようになりました。そんな時に空家活用事業の話を聞く機会があり、自分のやりたいことを具体的に計画し一歩を踏み出す良い機会だと考え、応募することにしました。
Q3.空家活用事業には、「交流」というテーマがありますが、提案にあたってどのような準備をされましたか?
自宅での活動で既に交流のためのイベントを行っていたので、その交流の和を引き継げるよう、空き家は自宅近辺で探しました。そしてその交流を更に広げていくため、SNSの更新に力を入れたり、市内のカフェにチラシを置かせていただいたりして、周知活動を行いました。今後もSNSの活用や他業種とのコラボレーションを通して、市内だけでなく、市外県外の方にも関心を持っていただけるよう尽力するつもりです。
Q4.空き家の改修後、どのような交流事業を実施されましたか。また、事業実施にあたってどのような工夫をされましたか。
まずプレオープンイベントを3度に分けて行いました。1度目は地域の子どもたちを対象とした工作イベント、2度目は自宅活動での常連さん(主にご高齢者)を招いてのお茶会、3度目は広く周知をしてのバザー&マルシェです。対象とする年代を分けることによってより多くの人に知っていただけるよう工夫しました。その後のオープンイベント(ビンゴ大会と記念品の配布)でもSNSでの周知を積極的に行いました。コロナ禍なので感染対策には気を配りました。今後も定期的に交流のための催しを計画しています。
Q5.今後、改修された空き家でどのような事業を展開していこうとお考えですか。
お茶ルームの開放とイベントの開催は周知活動をしながら継続していきます。
ハンドメイド分野に関しては、受託販売に付随して、ネットショップ開設の準備をしています。市外県外の方にもココのいえとの繋がりを持っていただくための、ひとつの手段にしたいと考えています。
また、まだ具体的な案は検討中ですが、他のコミュニティスペースや異業種の店舗とのコラボレーション企画も実施したいと思っています。
Q6.空家活用事業に応募を検討されている方にアドバイスがあればお願いします。
何よりも楽しむことが大切だと思います。全力で楽しんでください。1度役目を終えた空き家が、自分の夢の場所に生まれ変わっていく過程、考えるだけでもわくわくしませんか?もちろん簡単なことばかりではありません。でもあまり思い悩まなくても大丈夫。笑顔で夢を宣言し、その実現のため行動を起こしていれば、必ず応援してくれる人が現れます。私がこの事業で手に入れられた最大の宝は、応援してくださった方々との繋がりでした。どうか最後まで笑顔で!