第18回中原中也賞の受賞詩集が決定しました
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更新日:2013年2月9日更新
この賞は、日本の近代詩史に偉大な足跡を残した山口市出身の詩人、中原中也の業績を顕彰すると同時に、新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集に対しこの賞を贈り、詩を通じて豊かな芸術文化意識の向上をはかります。
第18回「中原中也賞」には、平成23年12月1日から平成24年11月30日までに刊行された現代詩の詩集176点(うち推薦詩集9点)が寄せられました。平成25年2月9日、応募作品の中から最終選考作品として選ばれた7作品を対象に、山口市湯田温泉の旅館西村屋で選考会を開催し、審議の結果、第18回中原中也賞は細田傳造(ほそだでんぞう)さんの『谷間の百合』(書肆山田)に決定しました。
受賞者には、正賞として中也と親交のあった彫刻家高田博厚(1900-1987)制作中原中也ブロンズ像と、副賞として100万円を贈呈します。第18回中原中也賞の贈呈式は4月29日(月曜日・祝日)に山口市湯田温泉のホテル松政で行います。
細田傳造さん受賞コメント
台湾のホテル11Fで受賞を知りました。
窓から雲が流れてゆくのが見えます。4年前に詩の習作を始めて、あのころは詩を書くのが楽しくて仕方ありませんでした。このごろ気づきだしたら、詩ってとても重い気持がします。痛いぐらいです。でもちゃんとした作品を書いてゆこうと思います。