第17回中原中也賞の受賞詩集が決定しました
この賞は、日本の近代詩史に偉大な足跡を残した山口市出身の詩人、中原中也の業績を顕彰すると同時に、新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集に対しこの賞を贈り、詩を通じて豊かな芸術文化意識の向上をはかります。
第17回「中原中也賞」には、平成22年12月1日から平成23年11月30日までに刊行された現代詩の詩集171点(うち推薦詩集11点)が寄せられました。平成24年2月11日、応募作品の中から最終選考作品として選ばれた7作品を対象に、山口市湯田温泉の旅館西村屋で選考会を開催し、審議の結果、第17回中原中也賞は暁方(あけがた)ミセイさんの『ウイルスちゃん』(思潮社)に決定しました。
受賞者には、正賞として中也と親交のあった彫刻家高田博厚(1900-1987)制作中原中也ブロンズ像と、副賞として100万円を贈呈します。第17回中原中也賞の贈呈式は4月29日(日曜日・祝日)に山口市湯田温泉のホテル松政で行います。
暁方(あけがた)ミセイさん受賞コメント
いまはまだ実感もあまりなく、ただ不思議な、幸福な気持ちでいっぱいです。大学二年生のときに、詩を本当にやっていこうと決心しました。本詩集は、それから書き続けてきた歳月の末に生まれた、通過点のような詩集です。わたしの詩を読んでくださるすべての方に感謝いたします。詩を書くことは、これまで、わたしにとっていつも苦しみであり、また喜びであり続けました。ここに留まることなく、中也のように、駆け抜けていきたいです。
※選考経過、最終選考作品、過去の受賞結果等、詳細は中原中也記念館ホームページをご覧ください。
関連リンク
- 中原中也記念館ホームページ<外部リンク>