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第4回中原中也賞が和合亮一さんの『AFTER』に決定しました

印刷ページ表示 更新日:2017年6月15日更新 <外部リンク>

概要

第4回中原中也賞に、平成9年12月1日から平成10年11月30日までに刊行された現代詩の詩集230点(うち推薦作品14点)が寄せられました。応募作品の中から最終選考作品として選んだ7作品を対象に、2月20日、山口市内の旅館西村屋で選考会を開催、最終審議が行われました。審議の結果、第4回中原中也賞には、和合亮一さんの『AFTER』(思潮社、1998年3月20日刊)が選ばれました。

受賞作品

『AFTER』(思潮社)

受賞者

和合亮一(わごうりょういち)

略歴

1968年生、30歳<受賞時>
高校教師。
 「AFTER」が第1詩集。
平成5年度福島県文学賞受賞。

受賞のコメント

まさか受賞できるとは思わなかった。子どもと一緒に買い物に出かけておりました。

昔から中原中也には惹かれていて、中原中也賞をいただくという形で中原中也に近づくことができてたいへんうれしいです。中也がランボーに惹かれていた、ということを聞いたことがありますが、この中也の姿勢に自分は共感しました。

詩を書いて10年くらいになりますが、そこで第一詩集を出すことができました。『AFTER』は25歳くらいから書いた詩を集めたもので、たいへん思い入れの強い作品がはいっています。それが認められたことがたいへんうれしいです。

エネルギーがあふれ、止まらなくなり、おさえきれずに書いた作品が多くはいっています。大学の頃は、詩に恋いこがれ、詩に対してラブレターを書いていた感じです。

中原中也賞の受賞は、運転免許証をもらった気持ちです。これからはいただいた免許を大切にして、言葉の運転をしていきたいと思います。

選考経過

最終選考会が選考の対象としたのは、野中美峰『がらすの月』、青山みゆき『西風』、和合亮一『AFTER』、松元泰介『空の壜』、宮城隆尋『盲目』、鍋島幹夫『七月の鏡』、萩原健次郎『絵桜』の7冊であった。

2時間を超える討議の結果、まず『AFTER』、『空の壜』、『絵桜』にしぼられ、この三冊の中から、和合亮一『AFTER』が選ばれたものである。

『AFTER』は、現代の狂躁状況の中で、試行錯誤しながら、もがき、格闘し、反抒情的な新しいポエジーを、造型しようとしている姿勢が認められ、この姿勢を選考委員は評価した。

この詩集は完成度が高いとはいえないけれども、現代に生きる青年の生理的な衝動をまざまざと感じさせるものがあり、この詩人の豊かな将来性を期待できると考える。

最終選考作品

著者 詩集タイトル 出版社
 
野中美峰 がらすの月 書肆とい
青山みゆき 西風 思潮社
 和合亮一 AFTER 思潮社
松元泰介 空の壜 ミッドナイトプレス
宮城隆尋 盲目 私家版
鍋島幹夫 七月の鏡 思潮社
萩原健次郎 絵桜 彼方社

選考委員(五十音順)

氏名 肩書き
 
荒川洋治 詩人、早稲田大学文学部講師
北川透 詩人、梅光女学院大学教授
佐々木幹郎 詩人
佐藤泰正 梅光女学院大学学長
中村稔 詩人、弁護士
吉田熈生 城西国際大学副学長

応募状況(一般応募作品216点)

全国39都道府県より、13歳から92歳までの211人から、216点の応募がありました。
最も応募が多かったのは東京都の29人で、山口県内からは13点(うち山口市内2点)応募がありました。

 
年代別 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80歳以上 不詳
人数 2人 15人 34人 62人 39人 37人 19人 1人 2人

 

 

関連リンク

中原中也賞を実施しています

中原中也についての関連リンク

中原中也記念館ホームページ<外部リンク>

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