第19回中原中也賞の受賞詩集が決定しました
この賞は、日本の近代詩史に偉大な足跡を残した山口市出身の詩人、中原中也の業績を顕彰すると同時に、新鮮な感覚を備えた優れた現代詩の詩集に対しこの賞を贈り、詩を通じて豊かな芸術文化意識の向上をはかります。
第19回「中原中也賞」には、平成24年12月1日から平成25年11月30日までに刊行された現代詩の詩集228点(うち推薦詩集15点)が寄せられました。平成26年2月15日、応募作品の中から最終選考作品として選ばれた7作品を対象に、山口市湯田温泉の旅館西村屋で選考会を開催し、審議の結果、第19回中原中也賞は大崎清夏さんの『指差すことができない』(アナグマ社)に決定しました。
受賞者には、正賞として中也と親交のあった彫刻家高田博厚(1900-1987)制作中原中也ブロンズ像と、副賞として100万円を贈呈します。第19回中原中也賞の贈呈式は4月29日(火曜日・祝日)に山口市民会館で行います。
大崎清夏(おおさきさやか)さん受賞コメント
私は私の周りにいるたくさんの芸術家たちに、いつも圧倒されてきました。そのなかには同世代の人もいれば、ずっと昔に死んでしまった名前すらわからない人もいて、そのひとりひとりに圧倒されながら励まされて、言葉とのこの愉快で恐ろしい遊びを続けてくることができました。この詩集を編んでいたときも同じでした。
直接的に、あるいはかれらの芸術を通して、さまざまな声で叱咤激励してくれた皆さんと、湯水のように絵本を与えてくれた母に、この場を借りて、感謝の気持ちを伝えたいと思います。
受賞をきき、とても嬉しいです。本当にありがとうございました。
※選考経過、最終選考作品、過去の受賞結果等、詳細は中原中也記念館ホームページをご覧ください。
関連リンク
- 中原中也記念館ホームページ<外部リンク>