第21回中原中也賞の贈呈式を開催しました
平成28年4月29日、湯田温泉ユウベルホテル松政で、第21回中原中也賞贈呈式を開催し、約150人の来場者のもと、詩集「用意された食卓」で受賞したカニエ・ナハさんに、賞状(萩焼の陶板)と正賞(中也のブロンズ像)、副賞を贈呈しました。
選考委員を代表し、佐々木幹郎氏は「作者の視線と、言葉の裏側に秘められた言葉の感性・感覚というものがどの作品からもひしひしと伝わってくる。この賞をお渡しできることを光栄に思っている」と選評を述べられました。
また、市長は「創作への飽くなき挑戦、向き合う真摯な姿勢、そして尽きることのない探求心に敬意を表する。この賞をさらなる飛躍への一歩として、今後も精力的に詩作に取り組まれ、すばらしい作品を生み出していかれることを心から期待している」とお祝いの言葉を述べました。
カニエ・ナハさんは、「毎年、中原中也賞に作品を送り、選評であたたかい言葉、厳しい言葉をいただいた。その両方が私にとっての財産・糧となり、中也賞に育ててもらったという思いがすごく強い。今この場でお話しさせていただけることを大変光栄に嬉しく思います」と挨拶をされました。
贈呈式の後は、作家の諏訪哲史さんによる記念講演「言葉が出現するとき 中也の詩をめぐって」を開催しました。言葉がもつ力の魅力に交えて、ユーモアあふれるお話しもされ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
今後も、中原中也賞を通じて、多くの皆さんに中原中也の詩の魅力はもとより、さまざまな文化や芸術等に親しんでいただけるよう努めてまいります。
贈呈式の様子
受賞詩集「用意された食卓」
記念講演の様子
ご案内
問い合わせ先 | 文化交流課 電話番号 083-934-2717 |
---|