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市報2026年8月号 わたしらしさを伝えるために今日からはじめる人生会議

印刷ページ表示 更新日:2026年7月30日更新 <外部リンク>

わたしらしさを伝えるために 今日からはじめる人生会議

家族のイラスト

人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)は、自分が大切にしていることや望む医療・ケアについてあらかじめ考え、家族や信頼できる人、医療や介護に関わる専門職と話し合い、共有しておく取り組みです。

今回は、人生会議の大切さや必要性、その実践に役立つツールである「わたしのノート」の活用方法について紹介します。

どうして「人生会議」が必要なの?どうやって進めるの?

​​山口・吉南地区地域ケア連絡会議 在宅緩和ケア専門部会委員 松井介護支援事務所 主任介護支援専門員
内田 和子(うちだ かずこ)さんに、人生会議について教えてもらいました。

主任会議支援専門員の写真

 

どうして「人生会議」が必要なの?

自分の希望を伝えられる

 自分が大切にしていることや、どのような治療やケアを受けたいか、どこで過ごしたいかなどを事前に共有できます。よりよく生きるための前向きな取り組みです。

よりよい医療・介護につながる

 医療・介護の専門職が本人の価値観を理解した上で、適切なケアを提供できる可能性が高まります。

家族や関係者の負担軽減になる

 いざという時に「本人はどうしたいのか」が分かっていれば、家族や医療・介護の専門職も迷わず判断できます。

大切なポイント
 「わがままだ」と思い、自分の希望を伝えない方や、「全部任せる」とおっしゃる方が多いですが、いざという時は、ご家族や関係者はとても困ってしまいます。ご本人の希望が分かっていると、例えば「母はこう言ってたからこうしてください」と悩まずに判断できます。
 その時の事情や状況によって叶うかどうかは分かりませんが、自分の生き方について正直な気持ちを伝えておくことはとても大切です。これは、自分のためだけではなく、ご家族や関係者へ残すことができる大切な贈り物です。

​「人生会議」はどうやって進めるの?

「わたしのノート」を活用しよう

 大切にしていることや、もしもの時の希望などを、自分の言葉で書き込むことができます。

進め方のアドバイス

 「わたしのノート」は、市内の保健・医療・福祉および行政機関で構成する「山口・吉南地区地域ケア連絡会議在宅緩和ケア専門部会(部会長:相川 文仁 あいかわ ふみひと)」を中心に、令和7年3月に作成しました。私も委員として参加し、作成に携わりました。

 自分の気持ちを考えるきっかけや、コミュニケーションのツールとして活用してほしいです。

 また、気持ちは変化するものです。何度でも書き直してよいので、まずは、今の正直な思いを「わたしのノート」に書いてみませんか?

わたしのノートの画像

「わたしのノート」は、高齢福祉課・各地域包括支援センターでお配りしています。

 また、山口・吉南地区地域ケア連絡会議のウェブサイト<外部リンク>からもダウンロードできます。

 

​「わたしのノート」を使って自分の気持ちを伝えてみましょう

(1)あなたの大切にしていることを考えましょう

  好きなこと、大切な人、過ごしたい場所、相談をしたい人、どんな医療やケアを受けたいか など

(2)信頼できる人と話してみましょう

  1人で思っているだけでは希望は叶いません。今の気持ちを信頼できる人や、医療・介護関係者等

  と話し合いましょう。

(3)話したことを書いておきましょう

  日にち、相手、内容等を「わたしのノート」に書いて、話した人と共有しましょう。

  分かりやすいところに保管しましょう。お薬手帳などと一緒に保管することをおすすめします。

(4)繰り返し話し合いましょう

  健康状態や時間の経過によって人の気持ちは変わります。

  繰り返し考え、話し合いましょう。結論が出なくてもかまいません。

 ポイント

  何度でも書き直しが可能です。必要だと思うページを選んで書いても大丈夫です。

  年齢や健康状態に関わらず元気なうちから考えましょう。

家のイラスト家族のイラスト

百歳の母がくれた贈り物

「人生会議」を実践され、実母 水野 幸子(みずの さちこ)さんをご自宅で看取られた長女 門田 妙美(かどた たえみ)さんにお話をお聞きしました。

 

門田さん

 母が人生で大切にしていることや、どのように過ごしたいか、どのような医療やケアを受けたいかなど、娘の私を含め、医師、ケアマネジャー、訪問看護師、ヘルパーなど関係者全員で共有していました。

 なるべく母の希望に添うよう支援し、物事を決定することができたため、精神的な負担や迷いは少なかったです。内田さんが言われるように、母が気持ちを伝えてくれていたことは、私にとって大切な贈り物です。

 母は、最後の食事まで自分で決めました。思うように過ごせたのではないかと感じています。私も母のように最期を迎えることができるよう、家族や信頼する人たちに「わたしのノート」を使って素直な気持ちを伝えておこうと思います。

思い出話をする写真

 ▲思い出話をする様子(左から長女 門田さん、ケアマネジャー内田さん)

 

「人生会議」についての特集は、令和7年12月の山口ケーブルビジョン「このまちに愛たい<外部リンク>」でも紹介しています。

 

この内容に関するお問い合わせ先

 高齢福祉課☎083-934-2798​

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