市報2026年5月号 農業を軸にした新たなにぎわいづくり
農業を軸にした新たなにぎわいづくり




農業は、私たちの暮らしに欠かせない「食」を支える大切な産業です。
本市では、「食」と「農」をより身近に感じてもらい、生産者と市民、さらには都市部からの来訪者とのつながりを広げるため、さまざまな取り組みを進めています。
まず、朝市や直売所の連携を深め、運営者同士が消費者の声や販売の工夫を共有することで、地産地消の輪をさらに広げています。
そして、生産者の顔が見え、直接話ができる交流の場づくりを進め、安全・安心で新鮮な農産物を届けることにも力を入れています。
これらの取り組みに加え、農村地域ならではの魅力を発信することで、都市部との交流を促し、地域のにぎわいも生み出しています。
今回は、先日グランドオープンした道の駅「仁保の郷」の新たな機能と、地域の魅力発信に取り組む地域おこし協力隊の活動を紹介します。
新たな役割を備えた道の駅「仁保の郷」
道の駅「仁保の郷」では、朝市広場の売り場面積が広がり、地元産の野菜や加工品等、約2000種類もの商品が販売できるようになったことで、本市農産物・特産品のさらなる販売促進が期待されています。
にぎわい創出
道の駅「仁保の郷」には、天候に左右されずに利用できる「室内型通り抜け広場」が新たに整備されました。
広場では、仁保地域の風景や歴史を映し出すプロジェクションマッピングが上映されるほか、イベントの際はブース出店等も行われ、対面での販売や交流を通じて、訪れた方が仁保地域の魅力を感じられる、にぎわいの場づくりを進めています。

▲本館とレストランをつなぐ室内型通り抜け広場
魅力発信
地域で育まれた新鮮な農作物を活用した加工品の販売促進と雇用増加を目的に、朝市広場内に新たに特産物加工施設も設置しました。
道の駅「仁保の郷」内の加工場で加工から販売までを一体的に行うことで、付加価値の向上と地産地消の推進を図ります。
そして、仁保地域を訪れた方が地域の食や暮らしに触れられる機会を創出することで、生産者の思いや地域のストーリーを発信し、地域の魅力を広く伝え、交流人口の拡大や地域活性化につなげていきます。

▲朝市広場に並ぶ、仁保地域で作られた漬物
地域ブランドづくり
道の駅「仁保の郷」では、地域おこし協力隊も活動しています。
仁保地域では、空き家の庭に実る柿が手入れされずに残り、有害鳥獣の出没につながっていることから、地域の方が中心となり柿の収穫に取り組んできました。
昨年着任した地域おこし協力隊の澤隊員は、その取り組みに参加し、収穫した柿を使って、仁保田舎のべっぴんさん(※)と共に「柿ジャム」等を共同開発し、商品化しました。
こうした商品は、道の駅「仁保の郷」で販売されているほか、澤隊員が店頭に立ち、商品に込めた思いやストーリーを直接伝えています。
購入者からは「地域を応援したくなる」「背景を知るとよりおいしく感じる」といった声も寄せられ、地域の思いや課題を知ってもらう貴重なきっかけとなっています。
道の駅「仁保の郷」では、地域資源を生かすことで、人と人がつながり、新たなにぎわいが育まれています。
※地元産の野菜や果物を加工し、販売する仁保地域在住の女性たち。


▲有害鳥獣対策として収穫した未利用の柿を活用して作られた「柿ジャム」


▲「柿ジャム」を作っている澤隊員の様子
農業を中心とした地域活性化を目指す
仁保地域では、豊かな自然に育まれた農産物を生かし、加工や販売を行う、6次産業化の取り組みが進められています。
そこに、地域おこし協力隊として、地域外から移住してきた人の新しい視点が加わり、地域の特産品を使った商品開発や、販売を行うことで、訪れる人に仁保ならではの魅力を発信しています。そうして、地域資源に新たな価値を生み出すとともに、人と人のつながりを深め、「仁保らしさ」を形づくっています。
道の駅「仁保の郷」のリニューアルを契機に、農業振興を通じたにぎわい創出が、より一層高まることが期待されます。

▲農業振興課 主事 井本元気
この内容に関するお問い合わせ先
農業振興課☎083‐934‐2714





