国宝「瑠璃光寺五重塔」の保存修理が完成しました
香山町にある瑠璃光寺において令和4年12月から実施されていた国宝「瑠璃光寺五重塔」の保存修理事業が令和7年12月末に完了しました。
修理では、檜皮葺屋根の全面葺き替えが行われ、美しい姿がよみがえりました。
令和8年4月23日には瑠璃光寺主催の竣工記念式典が行われ、関係者や地元の皆さんが集い、竣工を祝いました。
修理後の国宝瑠璃光寺五重塔
瑠璃光寺五重塔について
瑠璃光寺五重塔は、嘉吉二年(1442)頃に建立され、室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに、大内氏隆盛時の文化を示す遺構として意義深いものです。
高さは31.2メートルで檜皮葺屋根独特の軽快さが見られ、軒の出は深くなっています。塔身部は上層にゆくにつれて間をつめているので、細く見えてすっきりと感じられます。これに対して初重の丈が高く、柱が太く二重目には縁勾欄があるので安定感が強くなっています。鎌倉時代から和様、禅宗様、大仏様の建築様式が用いられていますが、この塔は和様を主体としていて、一部に禅宗様の手法が見られます。室町時代のものとしては、装飾の少ない雄健なものです。この塔は大内義弘の菩提をとむらうため、弟の盛見がこの地にあった香積寺の境内に建立したものですが、江戸時代の初めに香積寺は萩に移り、その跡に瑠璃光寺が移りました。その後、瑠璃光寺五重塔と呼ばれています。
所在地
山口県山口市香山町7番1号
瑠璃光寺五重塔の保存修理について
平成10年完了の前回修理から約24年が経過しており、全体的に檜皮葺の摩滅と劣化が進んでいました。また、令和2年9月の台風の影響もあり、檜皮、上目皮、水切鋼板が飛散しており、全体的に劣化が見受けられることから、国・県・市の支援のもとで保存修理事業が実施されることとなりました。
| 事業主体 | 宗教法人瑠璃光寺 |
| 事業期間 | 令和4年(2022)12月から令和7年(2025)12月まで |
| 事業内容 | 檜皮葺き屋根の葺き替え・木部修理等 |
| 設計監理 | 公益財団法人文化財建造物保存技術協会 |
| 施 工 | 協和建設工業株式会社 |
修理の経過
仮設足場(素屋根)設置の様子
5層目檜皮解体後の確認の様子
5層目屋根葺き作業の様子
5層目屋根葺き替え終了後の様子
4層目屋根葺き替え終了後の様子
3層目屋根葺き替え終了後の様子
2層目屋根葺き作業の様子
令和7年10月





