柏木遺跡試掘・確認調査現地説明会を開催しました
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更新日:2024年12月19日更新
令和6年12月15日(日曜)に柏木遺跡試掘・確認調査の現地説明会を開催しました。
柏木遺跡は、過去の試掘調査で古代の時期とみられる屋根瓦の破片などが見つかっています(平成7・30年度)。このことから、古代の山陽道の駅家(うまや)である八千駅(やちえき)や、未知の寺院に関わる遺跡、古代の官営の銭貨生産機関「周防鋳銭司(すおうのじゅせんし)」に関わる遺跡である可能性が考えられています。
調査の結果、主に古代と中世の2時期の遺構・遺物を確認しました。古代のものとしては、掘立柱建物や塀の一部と考えられる柱穴列や、土師器・須恵器・屋根瓦の破片などが見つかりました。中世のものとしては、掘立柱建物の一部と考えられる柱穴や不要なものを捨てたと考えられる穴(土坑)、土師器皿・瓦質土器の破片などが見つかりました。
出土した土器などから、古代に人々の生活の痕跡が確認できるのは10世紀頃と考えられます。今回の調査で、周防鋳銭司と同時期の遺構・遺物が確認でき、陶地域の歴史を考える上での貴重な資料を得ることができました。
当日は小雨の降る中、40名の方に参加いただきました。ありがとうございました。
現地説明会の様子
柏木遺跡試掘・確認調査現地説明会資料 [PDFファイル/1.04MB]