重要文化財「今八幡宮本殿・拝殿・楼門」の保存修理が完了しました
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更新日:2023年2月22日更新
上宇野令にある今八幡宮で実施されていた国の重要文化財「今八幡宮本殿・拝殿・楼門」の保存修理が令和4年(2022)12月末に完了しました。
修理ではこけら葺き屋根の葺き替えや楼門の耐震補強等が行われ、美しい姿がよみがえりました。
修理後の今八幡宮
今八幡宮について
今八幡宮の創建年代は不明ですが、鎌倉時代に大内弘成の娘で今八幡殿と呼ばれた人名があり、山口に大内氏の本拠が移る以前からあったことがわかります。文亀3年(1503)大内義興が、下宇野令の朝倉八幡宮を今八幡宮の地に移し2社を合併して造建したのが、現在の社殿であると伝えられています。
なお、今八幡宮には国の重要文化財で面径85.8cmの「鰐口」、市指定文化財の「今八幡宮天文十四年祭礼名籍札」があります。(山口市歴史民俗資料館寄託)
所在地
山口県山口市上宇野令828番地1
本殿
拝殿
楼門
本殿・拝殿・楼門の保存修理について
本殿・拝殿のこけら葺屋根は平成3年度の全面葺き替え後、平成11年度、平成24年度に一部の補修がされていますが、全体的には約29年が経過しています。楼門は平成3年度の全面葺き替え後の補修はありません。摩滅・腐朽が全体的に進行して木部の腐朽や欠損が見受けられることから、国・県・市の支援のもとで保存修理事業が実施されることとなりました。
事業主体 | 宗教法人今八幡宮 |
事業期間 | 令和3年(2021)6月から令和4年(2022)12月まで |
事業内容 | 屋根の葺き替え、木部・建具の部分修理、楼門の耐震補強 |
設計監理 | 公益財団法人文化財建造物保存技術協会 |
施 工 | 協和建設工業株式会社 |
修理の様子