市指定文化財の新指定(令和5年1月11日)
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更新日:2023年1月11日更新
このたび、宗教法人正護寺が所有する「木造釈迦如来坐像及び両脇侍像 3躯」が新たに市指定文化財(彫刻)となりました。
これにより、市指定文化財は1件増加し、148件となりました。
概要
正護寺は、臨済宗東福寺派の寺院であり、1356年から1361年に大内氏の重臣である陶弘政を開基として創建されたと伝えられる。
3躯のうち、釈迦如来坐像の底部に「仏師法印 院什(いんじゅう)作」の陰刻 があることから、南北朝時代に活躍した院派(※1)仏師である院什の制作であることがわかる。院什の作例は3例知られており、いずれも周防国に縁のあるものであることから、大内氏が京文化を取り入れていたことと関係していると思われる。
両脇侍像も同じく院什の制作と思われ、院什の活動時期からみて、正護寺の創建時期と同じ1356年から1361年の間に制作されたと考えられる。
※1 平安時代から南北朝時代にかけて活躍した仏師の一派