消防用高所監視装置の運用を開始しました。
南部地域における火災等の発生状況、豪雨災害等の浸水状況をはじめ、今後、発生が心配される南海トラフ巨大地震における海岸線の監視体制整備を目的として、小郡山手の禅定寺前山中継局に整備を進めておりました消防用高所監視装置(高所カメラ)が4月から運用開始となりました。
既存の鴻ノ峯中継局とこのたび新設した禅定寺前
山中継局の計2台の高所カメラ、また中央消防署救
助工作車の車載カメラにより、災害現場の映像がリ
アルタイムに消防本部や災害対策本部(山口総合支
所)で確認することができ、より的確な災害対応が
可能となりました。
通信指令課内モニター画面
(消防用高所監視装置からの映像)
本システムの概要
1 消防用高所監視装置の仕組み
災害発生時に119番通報を受けた際、災害発生場所を特定すると、高機能消防通信指令システムの位置情報と連動
し、2台の高所カメラが瞬時に災害発生場所に自動旋回します。
高所カメラからの映像は、災害に強い無線回線を通じて消防本部へ映像を送信します。そして、消防本部に設置さ
れた映像用リレーサーバーに送信され、災害発生場所の状況を災害対策本部(山口総合支所)でも確認することがで
きます。
2 消防用高所監視装置視認範囲
鴻ノ峯中継局(山口市白石)と禅定寺前山中継局(山口市小郡山手)に設置し、半径約15kmの範囲が視認できま
す。
3 消防用高所監視装置の機能
光学30倍ズーム搭載の200万画素フルHDカラーカメラと物体から発せられる遠赤外線を捉える光学4倍ズーム搭載
のHDサーマルカメラを搭載しています。1台のカメラで同時に2つの映像を映し出すことができます。