認定NPO法人こどもステーション山口、「プレーパークを山口に」実行委員会からの要望
令和6年8月29日提出
1.趣旨と経緯
子どもは遊ぶことで心身ともに成長を遂げ、非認知能力を育み社会性を身につけていきます。
「子どもの権利条約」31条では子どもの遊びの大切さが謳われていますが、一般の大人社会ではその重要性はなかなか理解されず、山口市でも遊びの環境が整備されずにきています。
「プレーパーク」には既成の遊具などはありませんが、子どもが自由に自発的に外遊びに挑戦できる場です。
私たちは山口県農業試験場跡地にプレーリーダーの常駐する「プレーパーク」が早期に設置されることを要望します。
私たちは2021年5月に7,462筆の署名と共に山口市長に「プレーリーダーのいるプレーパークをつくってください」という要望書を手渡しました。副市長からはきちんと受け止めたという言葉をいただきました。
その後も私たちは毎月1回、山口市民にプレーパークを楽しみ、理解してもらうための「いちにちプレーパーク」を市内の公園などで開催し、好評を得てきました。
プレーパークは不登校、障がい、ジェンダーや出身地など、全てをインクルーブして門戸を開き、学校や家庭以外の安心感を与える居場所にもなれます。
いっぽう幼ない子どもを連れた若い親から高齢者まで、地域の人々の交流の場ともなります。
2.現状について
子どもたちはコロナ禍を経て、今まで以上に外で遊ぶ機会が減ってきています。
遊べる時間、遊べる場所、遊べる友だちなどがどんどん減少して、屋内でゲームなどに熱中することも増えています。市街公園ではボール遊びなども禁止され、子どもたちの遊ぶ姿も少なくなってきています。
外遊びの不足は子どもの五感を乏しくさせ、視力や運動能力の低下にも拍車をかけています。
かつて子どもは外遊びで異年齢の仲間との協調、自らの判断・責任などが求められ、自主性や自己肯定感などを育んできました。が、今そのような環境は大人が意図して整備しない限り望むべくもありません。
3.具体的な要望
国は今、「こども基本法」を制定し、子どもの意見を聞くことの大事さを地方自治体にも求めています。子どもにとってより良い遊び場としてのプレーパークをつくるためにも、その構想段階でぜひ、子どもを含む市民の意見を聴いていただくように要望します。
また、プレーパークには複数のプレーリーダーが配置され、その身分が保障される予算措置がされることも併せて要望します。
日々成長する子どものために、少しでも早いプレーパークの設置をお願いします。
文書による回答はしておりません。