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地区要望(水害対策)についての要望と回答(樫の前自治会からの提出)

印刷ページ表示更新日:2023年11月8日更新 <外部リンク>

樫の前自治会からの要望
令和5年9月20日提出

要望

 近年、異常気象により各地において特別大雨警報が発令される中、予測不能な線状降水帯の発生により、山口県内におきましても、去る6月30日から7月1日にかけての豪雨により、山口市、美祢市等において甚大なる被害がもたらされている状況です。
 山口市の中でも、小郡上郷在の河川の茶屋川及び仁保津川合流地点である茶屋川樋門付近における河川の氾濫により、市道走行中の車両が水没し、運転者が亡くなるという痛ましい事故が発生しております。
 ここ、茶屋川樋門直近の樫の前団地におきましても、住宅43世帯・アパート15棟57戸のうち、半壊(1世帯)、床上浸水(17世帯・1棟1戸)、床下浸水(21世帯・11棟26戸)、家屋を含め倉庫・物置・差掛けの水没による家財・エアコン等電化製品の損害、車両(四輪車30台、二輪車4台)の廃車等の被害が出ている状況です。
 以上のことから、樫の前自治会といたしまして次に掲げる項目について喫緊なる対策をお願いしたく要望するものであります。
               記
1 自動排水ポンプの設置
 地区住民から最も強い要望のある自動排水ポンプの設置について、県の河川課に問合わせたところ、「設置した場所の把握なし・設置の予定なし・現時出来ることは内水対策を進める」旨の回答。次に市の危機管理課に問合わせたところ、「要望書を自治会長名で提出して頂いてから検討する」旨に留まるという経緯があります。
 その後、暗中模索の中、自動排水ポンプが設置された地区があることが判明したことから、本件自動排水ポンプ設置について兆しが見えたと確信しているところであり、是非自動排水ポンプの設置をお願いいたします。
※1の項目の実現完成に関しましては地区住民の一番の要望であり、今日・明日に決議し、即対応出来ることではないことは十分理解しておりますが、それまでの間、2の項目以降の対策を進めて頂きたいと思います。
2 茶屋川樋門以西の整備
 茶屋川樋門以西にも椹野川に至る門が設置されていますが、茶屋川樋門から下流への水の流れに疑問が生じております。
 まず、樋門から下流に流れるはずの場所に段差があり、一定の水量上昇がなければ流れない構造となっています。(何らかの意図で設計されているものでしょうが、詳細が不明)
 また、河川には汚泥が堆積し、北側南側それぞれの法面に樹木が繁茂している状態で、水が中間で停滞し河川としての機能がなされていない感じを受けております。河川内の水は上流から下流へが本来の姿ではないでしょうか。水がスムーズに流れるような河川の整備をお願いいたします。
3 茶屋川及び仁保津川の浚渫と堆積した汚泥の除去
 2の茶屋川樋門以西と同様に、地区の周囲を流れる茶屋川・仁保津川にも汚泥が堆積し、樹木が繁茂しておりますので除去をお願いいたします。
4 仁保津川合流点付近の加工
 令和3年3月に市道(茶屋川樋門から北側)の嵩上げを実施したにもかかわらず茶屋川・仁保津川から氾濫し効果の期待に至りませんでした。
 また、今回の氾濫は茶屋川樋門の東側の橋の部分からの氾濫が最初に起こったことによるもので、上記部分の加工により道路と同等の高さ確保をお願いいたします。
5 茶屋川設置の水位計数値への早期対応
 上記市道の嵩上げ時に茶屋川に水位計を設置したにもかかわらず、数値の上下推移への判断ミスによる対応遅延が要因の一つと考えられることから、水位計数値の監視体制強化と気象レーダー監視による線状降水帯発生後の進路予想等を総合的に判断して迅速的確な対応をお願いいたします。
6 ポンプ車台数の増加
 今回は、小郡地区内において複数の河川氾濫が発生したため、上記水位計数値の推移による判断ミスとポンプ車対応業者との連携の不具合と対応車両の絶対数不足が要因の一つと思われますので、体制増強及び関係業者との連携強化をお願いいたします。
7 河川氾濫箇所付近の的確な交通規制
 今回、茶屋川と仁保津川の氾濫による市道の通行止め措置が徹底されていれば、車両の水没・運転者が亡くなる事故はなかったかも知れません。
 規制にあたり、最終対応は道路管理者によることから、県警本部交通部交通規制課及び山口南警察署交通課との協議を綿密に行い、突発重要事案発生時のマニュアルの見直し等、完全封鎖措置の徹底をお願いいたします。
おわりに
 樫の前地区では、平成21年7月21日に今回と同様の河川氾濫による被災地となり、今回で2回目となります。
 家・土地という財産は一代のみならず後世に引き継がれることは当然でありますが、今回のように自然災害から生命・身体・財産を守るためには個人だけでは不可能な部分が多々あります。
 安心・安全な街作りは行政と一丸となってこそ実現出来ると思っておりますし、「3回目の被災は無し」が住民皆の願いです。
 省庁、県の各課、市の各課がそれぞれの組織の壁を越えて、より一層強固な連携で情報共有を行い、住民へ情報発信されることを望みます。​

​​

回答 (道路河川建設課、道路河川管理課、小郡総合支所土木課)

地区要望(水害対策)につきまして、次のとおり回答いたします。

1 自動排水ポンプの設置
 この度の浸水被害は、2級河川椹野川の水位が2級河川茶屋川の水位を超えたため、茶屋川から椹野川への排水ができなかったことに起因すると考えております。こうしたことから、茶屋川から椹野川に河川水を強制的に排水するポンプの設置が、本地域の浸水対策において有効であると認識しております。
 こうした排水ポンプは、排水する側の河川や雨水排水路の管理者が設置する施設となっております。
 この度御要望の排水ポンプは、県が管理します茶屋川から椹野川へ排水する施設となりますことから、本市といたしましては、茶屋川の管理者であります県に対しまして、早急に排水ポンプの設置に着手されるよう強く要望してまいります。
2 茶屋川樋門以西の整備
 河川構造につきまして河川管理者であります県に確認しましたところ、施工当時の詳細は確認できないが、河川水を速やかに椹野川に排水する目的で茶屋川樋門及び段差を設置したと考えられるとの見解でございました。
 また、浚渫につきましては、この度の災害を踏まえまして、被害軽減に向けて実施を検討しているとのことでございました。
 本市といたしましては、河川の流下能力に影響を及ぼす河川構造の支障や土砂の堆積等の解消は、浸水被害を未然に防ぐ重要かつ効果的な対策の一つと考えますことから、茶屋川の管理者であります県に対しまして、現況の検証等をしっかりと実施していただき、必要な改修や浚渫を着実に実施されるよう要望してまいります。
3 茶屋川及び仁保津川の浚渫と堆積した汚泥の除去
 茶屋川上流の国道9号付近までにつきましても、早期に浚渫等に着手されるよう要望してまいります。
 次に、本市が管理しております仁保津川につきましては、既に現地 調査を実施いたしまして、浚渫を要する箇所を把握しておりますことから、今後も、昨年と同様、計画的に浚渫を実施してまいります。
4 仁保津川合流点付近の加工
 仁保津川と茶屋川の合流部付近につきましては、仁保津川からの越水を防止する止水壁などの設置を含め、その有効な手段を検討の上、浸水対策に取り組んでまいります。
5 茶屋川設置の水位計数値への早期対応
 茶屋川などの中小河川の水位予測につきましては、雨の降り始めから水位が上昇するまでの時間が短く、地域の出水特性もありますことから、降雨状況からの水位予測が大変困難なものとなっております。
 そのような状況の下、令和4年6月に県によりまして簡易型水位計が茶屋川に設置され、水位情報がリアルタイムに確認できるようになったところでございます。
 このことから豪雨時には、その水位計のデータを監視し、気象庁等の雨雲レーダーや線状降水帯に関する情報、洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)などを確認しながら対応してきたところですが、今後におきましては、茶屋川の出水特性を踏まえ、各種気象情報等を注視しながら迅速に対応してまいります。
6 ポンプ車台数の増加
 豪雨時の内水排除の体制につきましては、茶屋川の水位状況に関する情報共有や排水ポンプの設置に関しまして、排水委託業者との連絡体制の強化を図りますとともに、仮設排水ポンプにつきましても機能強化等を図ってまいります。
 また、道路冠水時に備え、地域の皆様が安全に避難できますよう、自治会の皆様と協議いたしまして、新たに避難路を確保するための緊急工事を実施したところでございます。
7 河川氾濫箇所付近の的確な交通規制
 河川氾濫時における道路上の交通規制につきましては、従来のセフティコーンなどの保安施設に加え、看板や夜間点滅灯等の追加によりまして視認性を高めるなど、保安施設を強化しますことで、より一層の安全対策を講じてまいります。
 また、山口南警察署とも道路冠水に関する情報共有を図りまして、災害時の安全対策につきまして連携強化を図ってまいります。

 

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