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鴨原地区における水害予防に係る質問及びその対策についての要望と回答(鴨原町内会からの提出)

印刷ページ表示更新日:2023年10月10日更新 <外部リンク>

鴨原町内会からの要望
令和5年8月8日提出

要望

 

 この度の豪雨 (7月1日深夜)により、当町内の西側に接する法満寺川の氾濫により町内全体が水に覆われ、一部の住宅においては床上浸水(16戸)の被害となりました。これは平成21年7月21日に発生した集中豪雨(前回水害)による浸水被害と同規模のものであると認識しております。
 当町内会は従来から関係行政機関との会議において水害予防対策を要請してきております。平成28年には近隣の団地造成に伴う水害被害危機から山口市長に対し「水害対策に係る申し入れ(平成28年5月)」(前回申し入れ)を行うなど一層の水害対策を要望しております。
 当鴨原地区は、吉敷川に流れ込む法満寺川の左岸に接しており、その左岸の高さは町内を過ぎた地点で突然右岸より相当低く造られています。このため豪雨により法満寺川が増水するときは川水は左岸を溢れて鴨原地区内の水田等に流れ込み水の袋小路状態になり特別に水害被害を受けやすくなっています。
 このため、法満寺川の河口には吉敷川からの逆流を防ぐための法満寺水門が設置され、また前回水害後には山口市によって三作雨水排水ポンプ場が設置されています。このポンプ場施設については、前回申し入れに対する山口市長の回答によれば「(ポンプ施設)設置後の大雨時における運転状況や(鴨原)団地内の状況からもー定の効果があるものと考えております。」とされているところですが、わずか14年後に再び大水害が起きたところです。結果的には水害予防対策が十分ではなかったことが窺われます。
 しかし、法満寺水門及び三作り雨水排水ポンプ場は、豪雨時には水の袋小路状態になる鴨原地区の住民には、その機能に頼らざるを得ない唯一の水害対策施設であり、両施設が適切に運用されその機能が十分に活用されなければなりません。
 ついては、この度の水害被害の甚大性に鑑み、また前回要請した事柄を踏まえ、以下のとおり質問をするとともに今後の水害予防対策を要請いたします。
(質問)
・吉敷川及び法満寺川の水位状況は何処でどのように把握しているのか。
・豪雨時における法満寺水門の開閉については誰が何を判断基準として実行するのか。
・今回の豪雨時に法満寺水門は閉鎖されたのか。
・夜間における河川水位の監視及び法満寺水門の管理操作体制はどうなっているのか。
・吉敷川の浚渫等についてはどの程度の規模、頻度で行われているのか。
・今回再び水害被害が甚大になったことについて、その原因は検証されているのか。
(今後の水害予防対策)
・法満寺川の増水に備えた排水ポンプ施設を増設すること。
・法満寺水門については、吉敷川と法満寺川の水位レベルを自動的に感知し水門を開閉することができるものとすること。
・豪雨時における法満寺川の増水を排出するための当面の措置として強力な排水ポンプ車を配置すること。
・三作雨水排水ポンプの作動時及び法満寺川水門の閉鎖時にはそのことを周囲に知らせるパイロットランプ等を両施設の高い位置で点灯すること。​

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回答 (下水道整備課、道路河川管理課)

鴨原地区における水害予防に係る質問及びその対策につきまして、次のとおり回答いたします。

・吉敷川及び法満寺川の水位状況は何処でどのように把握しているのか。
 吉敷川の水位は山口県土木防災情報システム、法満寺川の水位は三作雨水ポンプ場の水位計で把握をしております。

・豪雨時における法満寺水門の開閉については誰が何を判断基準として実行するのか。
 法満寺水門は山口県が設置し、市が維持管理等についての委託を受けている施設となります。水門の開閉につきましては、水位や周辺の状況を勘案して、市の判断により操作をしております。

・今回の豪雨時に法満寺水門は閉鎖されたのか。
 法満寺水門を閉鎖した場合、吉敷川からの逆流は防止できますが、法満寺川に流れて来る雨水等を吉敷川へ排水することが出来なくなり、上流から流れてくる雨水等は全て溢れて内水氾濫が生じますことから、この度は法満寺水門の閉鎖はしておりません。

・夜間における河川水位の監視及び法満寺水門の管理操作体制はどうなっているのか。
 大雨・洪水警報等が発令されている間は夜間であっても職員が待機をしており、山口県土木防災情報システム等により河川の水位を監視し、操作等が必要な施設があれば職員が現場で対応する体制を整えております。

・吉敷川の浚渫等についてはどの程度の規模、頻度で行われているのか。
 吉敷川は山口県が管理する二級河川でありますことから、県において、土砂の堆積状況等を踏まえ、治水安全上必要と判断される箇所につきまして、順次、浚渫を行っておられます。
 近年における吉敷川の浚渫状況は次のとおりです。
<令和元年度~令和2年度(実績)>
・吉敷大橋付近(延長約480m、浚渫土量約3,020㎥)
・国道9号吉敷川橋の下流付近(延長約260m、浚渫土量約2,130㎥)
<令和3年度(実績)>
・千代丸橋付近(延長約160m、浚渫土量約2,030㎥)
・大歳橋付近(延長約220m、浚渫土量約1,740㎥)
<令和4年度(実績)>
・蛍見橋下流付近(延長約180m、浚渫土量約600㎥)
・錦川と吉敷川の合流部付近(延長約100m、浚渫土量約650㎥)
<令和5年度(予定)>
・蛍見橋下流付近
・千代丸堰の下流付近
※土砂の堆積状況等から、具体的な浚渫箇所、規模等を決められ実施されます。

・今回再び水害被害が甚大になったことについて、その原因は検証されているのか。
 今回(6月30日~7月1日)の豪雨は、本市における24時間降水量で比較すると、平成21年7月21日に観測された降雨量とほぼ同程度で、昭和41年からの観測史上2番目の雨量となりました。
 このような状況において水害被害の原因としましては、線状降水帯の発生により降り続いた雨により、吉敷川の水位が上昇し、法満寺川から流れてきた雨水等が吉敷川へ排水できなくなり、合流部に近い鴨原団地等へ溢水したことにより被害が発生したものと考えております。

・法満寺川の増水に備えた排水ポンプ施設を増設すること。
 今回の浸水被害の原因のひとつとして、吉敷川の水位上昇により法満寺川が排水できない状況になったことが大きいと考えております。
 法満寺水門に隣接して三作雨水ポンプ場がありますが、この三作雨水ポンプ場は大雨時などに鴨原団地内に降った雨水等を吉敷川へ強制排水して、浸水被害を軽減することを目的としており、法満寺川の水を吉敷川へ排水する構造にはなっていないことから、法満寺川の水を吉敷川へ排水できるポンプ施設の建設について検討してまいります。

・法満寺水門については、吉敷川と法満寺川の水位レベルを自動的に感知し水門を開閉することができるものとすること。
 法満寺水門の所有者である山口県に対して、遠隔操作が出来る施設への改良や水位によって自動で開閉できるような施設への改良を含め、どのような施設にするのが良いのかなども調整しながら要望してまいります。

・豪雨時における法満寺川の増水を排出するための当面の措置として強力な排水ポンプ車を配置すること。
 当面の措置として、大雨が予想される場合は、水中ポンプ等を配備するなどして対応してまいります。

・三作雨水排水ポンプの作動時及び法満寺川水門の閉鎖時にはそのことを周囲に知らせるパイロットランプ等を両施設の高い位置で点灯すること。
 三作雨水ポンプ場の作動時に点灯するランプの設置につきましては、検討してまいります。
 また、法満寺水門につきましては山口県の所有になりますので、水門の改造とあわせてランプの設置についても県へ要望してまいります。

 

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