山口市中心市街地活性化協議会からの要望
令和4年5月25日提出
当協議会では、昨年6月に認定されました「第3期山口市中心市街地活性化基本計画」に基づき、貴市をはじめとする関係団体のご協力のもと、事業活動を推進しております。
昨今、中心商店街では、商業集積を図る商店街にそぐわない開発や土地利用がなされるケースが散見され、今後、商店街の店舗の連続性が維持されない懸念が生じております。このことから、商店街アーケードに面する4つの商店街組合等が、「商店街アーケード沿い建築ルール」を定め、商店街アーケードの連続性・多様性を守るルールや、来街者が歩きやすい通りとする為のルールを定め、運用を開始したところです。
当ルールの目的を達成する為には、アーケードに面する建物の1階部分を店舗とすることが極めて重要となりますが、紳士協定であるがゆえ、実行力を持たせることが課題となっております。
つきましては、趣旨ご賢察の上、「山口市中心商店街地区計画」を制定くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、中心市街地全体の活性化においては、アーケードの横軸のみならず、駅通りの縦軸との両軸が連動した早期の取り組みが必要である旨、当協議会内での考えが一致しております。今後の整備活動の推進においては、それらの内容を含有しております、山口商工会議所「山口未来構想特別委員会の提言(昨年6月実施)」にもご配慮いただきますよう、申し添えます。
当該エリアにつきましては、山口市コンパクト・プラス・ネットワークのまちづくり計画におきまして、山口都市機能誘導エリアの中心商店街ゾーンとして、商業機能等を集積すべきゾーンに位置づけており、また、第3期山口市中心市街地活性化基本計画におきましては、求心力のある商業・業務エリアの形成を図る区域でもございます。
今回御要望をいただきました地区計画の内容につきましては、こうした本市の目指すまちづくりの方向性に合致するものでございますことから、地区計画の策定に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。
なお、地区計画の策定にあたりましては、土地利用に制限をかけるものでございますことから、説明会や公聴会の開催等により、地権者の皆様の御理解を賜りながら手続きを進めてまいりたいと考えておりますので、御協力の程、よろしくお願い申し上げます。