山口中央地域担い手組織連絡協議会、山口市認定農業者の会、山口県農業協同組合山口統括本部・防府とくぢ統括本部・宇部統括本部、山口県中央森林組合、山口県漁業協同組合からの要望
令和4年1月24日提出
本市は、1,023キロ平方メートルと全国有数の面積を誇り、北は中国山地から南の瀬戸内海へと、多様な自然環境に恵まれ、椹野川、佐波川の流域には豊潤な森林や田園、漁場が広がり、このように豊かな自然環境を生かした農林産物産出額は県内でもトップクラスとなっております。
しかしながら一方では、深刻化している農林水産業従事者の高齢化や担い手不足は、本市においても生産額の減少はもとより、耕作放棄地の増加や森林の荒廃を招いております。
このような中、農業では全国に先駆けた飼料用トウモロコシの栽培事業の取組みが広がり、また、合併により体制が強化された林業組合では、今後森林整備の推進が期待されます。
水産業では、市の就業支援対策により新規漁業者も増え、水揚げ量も毎年増加しており、また、若手漁業者によるカキの養殖事業が新たに始まるなど、一次産業全体に可能性が広がっております。
農林水産業の振興は単に従事者の所得を向上させるだけでなく、安心・安全な食の提供による市民の健康の向上はもとより、農地、森林、漁場の管理等を通じ自然環境の保全にもつながっております。
今後、農林水産品を活用した食品や料理のブランド化を進め、市民や観光客に提供することは交流人口の拡大、さらには郷土愛を醸成し将来の「元気なまちづくり」にもつながる重要な要素であると考えます。
つきましては、山口市において農林水産業の振興を一体的に継続して行う農林水産部を創設し、農林水産業の活性化に一層取り組んでいただきますよう要望いたします。
文書による回答はしておりません。