山口県医師会、山口市医師会、吉南医師会からの要望
令和3年5月28日提出
予防接種は、伝染のおそれがある疾病の発生及び蔓延を予防する観点から非常に重要であり、地域住民の健康の保持に大きく寄与しています。
しかしながら、昨年春以降の新型コロナウイルス感染症の蔓延により、予防接種を受けに行くことを躊躇っている方が多く、さらには、2月のクラスター発生に伴い、例えばHPVワクチンなど折角1回目の予防接種を受けたにもかかわらず、2回目や3回目の接種のタイミングが年度を越えてしまったなど、予防接種に関する多くの相談が医療機関に寄せられています。
定期予防接種は、感染症ごとに感染しやすい年齢を考慮して接種年齢が定められており、適切な時期に接種することが重要です。適切な時期に計画的に接種することの周知とともに、新型コロナウイルス感染症の影響により、決められた接種時期に定期接種を受けることができなかった方については、早急に接種を受けることができるよう支援が必要となっています。
こうしたことを受けて、厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、やむを得ず規定の接種時期を越えて定期接種を行った方についても、市町村の判断により公費負担の対象とするとしており、公費負担の実施・公表をしている市町もあります。
ついては、定期予防接種の適切な実施により子どもの健やかな成長が守られるよう、下記の点について、要望します。
記
1 定期予防接種対象者が、適切な時期に計画的に接種を受けるよう積極的な情報提供
2 新型コロナウイルスの影響により予防接種期間を過ぎて接種した方に対する特例的な接種費用補助の実施
文書による回答はしておりません。